闇み上がり編03
「ゼリオ!ベックから聞いたぞ!俺には魔法の才能あるか!?!?」
3人の興味は、すっかり魔法の方に向き、休日に秘密基地近辺の森で魔法の練習をすることになった。
「ジュリ…君は才能無しだ…」
ゼリオは、やる気まんまんのベックと、さっきまでやる気まんまんだったジュリに、魔法について説明した。
「僕はどんな魔法を使えるの!?」
「君の魔法は、自分を隠したり、物を隠したりすることがてぎる魔法だよ。隠蔽魔法とでもしとこうか。」
「隠蔽…ニンジャじゃないか!」
「器用さではなく、根暗さが魔法の特徴と出たわね。」
テイラーは、誰にも聞こえないくらいの声でボヤいた。
「君は癒しの魔法ってことだね?」
ゼリオは、自分の器についてベックに話すと、
「アベンジャーズの人じゃん…」
と言うのだった。
「本来の使い手より、魔法の規模を大きくできるから天災のようなことはできるけど、ジュリの銃みたいな攻撃型の魔法は、使えないからヒーローにはならないよ。」
「天災の方が全然怖いじゃないか…でもなんで攻撃型は使えないんだい?」
「握手して来た人間は、あくまで交渉する側の人で、戦う側の人では無かったからね。何より、そんな魔法を自分に入れたく無かったから…」
傷心を漂わせた。
その空気感を察知したベックは明るくしようと冗談を言った。
「ヴィジョンのようなビームみたかったなぁ」
「額からビーム出すやつだろ?」
ヴィジョンの真似をする
ピュン ジュー
ビームのようなのが木に当たり焦げていた。
4人全員固まる。
「ヒーローになれるかも…」
と苦笑いしたのだった。
そろそろ出ないと神父様との約束時間に遅れちゃう。行きましょ!練習を終え、2人は教会へと向かった。