ノスタルジー編04
「あなたプリンスだったの!?」
「一応。でも今は違う。」
「そうね、今はただのゼリオよ。」
ゼリオとテイラーは笑い合った。
「苦労してたのね…けど、ユーサー王は口悪いけど、いい人だと思う!」
「彼のおかげで愛を知れたよ。」
「なにキザぶってるの。」
ふふっと笑う。
テイラーを笑いながら睨むと、ノスタルジーな雰囲気で言う。
「でも本当に大変な時代だったよ。」
「それがあったから今のゼリオがいることも忘れないでね?Mr.プリンス」
「Mr.プリンスは本当にやめてくれ。」
と苦笑いし、
「そうだね。そうだと思う。ありがとう。」
と言うのだった。
「父親のアーロンの器を感じれなかったってことはフリタニア人なの?」
「そんなはずはない。それほど屈強では無いから。」
「そうなのね…お母様は?」
「母上は、私が魔法に目覚めてからは触れられていない。
だから母の魔法は知らないんだ。」
昔話を終えると、ゼリオが疑問を口にする。
「悪夢は私達の世界で治らなかった。
けど、この世界では、創造的なことで治ったってどういうことなんだろう。」
「悪夢もまた、神話や宗教に関係しているのかもしれないわね。」
「そんなことあり得るのかな。だって世界が違い過ぎる。」
「たしかに…。」
するとテイラーはゼリオに提案をした。
「この前ね、あなたの相談でモーガンさんに会った時、絵についての進展があったの。
それが創造的な話と、リアルが重なっている可能性を見つけた。だから通ずる物があるかも知れない。悪夢についても一緒に探りましょ?」
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