表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/141

刑務所編05

この刑務所には3つのギャング派閥がある。

bb

Rancher

six dead


bbとRancherは似たようなギャング組織だが、bbはフランス系、Rancherはイギリス系のため昔からの因縁関係になっている。


six deadは少数ながら過激派である。ファミリーの絆が強い反面、加入しにくい。

唯一、勧誘も絡みも無かったギャング派閥であった。




仕事で一目を置かれたゼリオはRancher ファミリーとかなり親しくなっていた。


運動場のベンチでたむろしていると、

「なぁゼリー、そろそろお前の話をしてくれよ、俺達ファミリーだろ?」


親しくなった多くのファミリー達の前で自分の話をすることにした。


「私はこの国の人間ではないんだ。君等も知らない国の出身でね。知らない土地に来て、かなり気が動転していたんだ。それであの博物館が家だと思って入ってしまったのかも」


「どこの貴族だよ!」

軽いジョークを入れつつも…


「どうやってこの国に来たのかもわからない。目覚めたらこのイギリス?にいたんだ。」


「記憶喪失ってことか?」


「あぁそうかもしれない。だから国に戻ることもできないんだ。」


「そうか、誰か覚えている人間はいないのか?」


「わからない…ただ私と同じ力を持つ人間には出会えたんだ!」

ついつい口が滑った…


「おいおい、権力を持ったお貴族様ってか?俺たちのことではないみてぇーだ」

笑いが起きた後、


「ここには似たような連中ばかりさ、だからべつに大したことじゃなねー」

ギャング達は皆、それぞれ目を合わせてながら穏やかに笑い、


「俺は孤児院から逃げ出して、こいつ等と会う前までは1人で生きてきた」

「俺は親に売られて、奴隷のような生活してたが、買ったやつを殺して逃げてやった」

俺は、俺も、俺は、俺も

次々と傷を露わにするのであった。



『彼らは、幼少期からのトラウマや、様々な問題をファミリーで分ち合っている。

だからこそ絆は深く、裏切りや、ファミリーへの攻撃を許さなかった。』


その後も、ファミリーは様々な話をしてくれた。

生い立ち、別れ、出会い、裏切り。

彼らは誰よりも傷ついていた。


「ゼリー、俺はクソみてぇな人生だったけど、今はファミリーがいる。だから俺は幸せさ。ファミリーに歯向かうやつがいれば、俺がそいつの息の根を止めてやるぜ」



ゼリオは感じてしまった。

『それはかつて経験した戦争と同じ。』


暴力で平和は生まれない。

それを知る私が彼らを救わなければならないと決心をした。


良ければご感想お願い致します。

初めての投稿です。御指南頂けるとありがたいです。


ブックマーク、ご評価よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ