魔女絵の謎編02
「それらしい絵は無いな」
「そうね…アダムって言う作品があればすぐわかるんだけど…」
続けてテイラーは、いつになく弱気な言葉を吐いた。
「リリス絵は、マリアンが鬱の時に描いたなら、魔女はいつ描いたの?魔女も鬱の時に書いたとしたら、クラリスの曽祖父が見ているはずよね?」
更に続けて吐く。
「アダムの描写を探してるけど、黒猫がアダムって可能性もあるし…もーわけわからない…
そもそもこの絵はrib wreathの手がかりなの?」
テイラーは、ずっと調べていた仮説が、行き止まりになりそうで苛立ちを見せていた。
そんなテイラーを見て、話かける。
「近くに大きい公園があるんだ。散歩しに行こう。」
「ん〜気持ちいい〜。やっぱ緑っていいね!」
「そうだね、リフレッシュできる。」
夕暮れ時、公園を歩いていると、テイラーが鳥に襲われているリスを見つけ、鳥を追い払った。リスに近寄り、様子を見ると怪我をしていた。
「任せて。」
ゼリオはすぐさま魔法をかけるとリスは元気になり、森へと帰って行った。
「さすがだね!ありがとう!」
「リスは御礼を言わずに行っちゃったけど。」
微笑しい時間が流れる。
「最近よく魔法使うようになったよね?」
「僕にはこれしか無いから。」
「これしかって!」
テイラーは芸人のようにツッコミしたのだった。
歩いているとき、ゼリオが口を開いた。
「ジョン・コレアが住んでいた場所に行ってみない?」
テイラーはゼリオの顔をみる。
「諦めるにはまだ早いと思う。
rib wreathの手がかりでは無いかもしれないけど、最後までやってみようよ」
彼女は爽やかな風のような笑顔となった。
「そうね!やってみましょう!」
ジョン・コリアの住んでいた場所はネットには記載が無かったため、博物館の館長に相談することに。日勤のテイラーと夜勤のゼリオは時間が合わず、結局面識のあるテイラー1人で会いに行くことになった。
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