街に暮らす編04
「車を強盗され、強盗犯の部屋の隣に住むだって!?なぜそうなる!?!?なぜ俺を頼らなかったんだ?」
「質問が多いよジュリ。成り行きでね。」
ゼリオは苦笑いをしながら、説明した。
「君に知られたくなかったから君にも、警察にも頼らなかった。」
「知られたくないってどうして!?」
「君にはお世話になり過ぎている。これ以上、助けられるのが嫌だったから。」
「そんなの友達なんだから関係ないだろ」
「そうだけど、君は私以外も助けることが、できるじゃないか。」
「どう言う意味だ???」
「君を必要としてる人は他にもたくさんいるってことだよ。」
事件直後、戻ってきたスープラに乗り込んだゼリオは、スマホを手にした。すでに夜中だったため、電話では無く、メッセージアプリでメッセージを入れるのだった。
「ごめん、テイラー。スマホを無くしてて、連絡返せてなかった。」
翌朝にはメッセージの返信が入っていた。
「そうだったのね。けど見つかってよかった!」
「うん、ありがとう。君に会いたいよ。」
と返信するとすぐに電話がかかって来た。
「おはよう!電話しちゃった。今度の日曜日、基地に行ってもいい?」
「おはよう。声が聞けて嬉しいよ。会いたいけど、日曜日に基地に来るのはやめた方がいい…」
ジュリマックのリフォーム作業について話をすると、テイラーは基地には行かないと言うのだった。
「けど、今度から前より会いやすくなるかもしれない。」
「どうゆうこと?」
「新しい家が決まるかもしれないんだ。今日、見に行ってくるよ。」
その日の夕方。内見する建物の前で彼らと落合った。
「時間ずらしてもらってすまない。」
「大丈夫です!そちらの方は?」
「彼女はガールフレンド。」
テイラーがどうしても来ると言うので仕事終わりに来ていた。
「僕はジョナサン・ウッド、それと、ネビル・チェンに、ネイサン・バケット。」
3人はゼリオとテイラーに挨拶をした。
「こんにちは、私はテイラー・ヨコカワ。あなた達、怪我してるけど大丈夫?」
3人は気まずそうにする。
「彼らが乗ってた車が事故ってしまったらしいんだ」
ゼリオがナイスフォローを入れた。
「おじさんから鍵を預かっています、行きましょう。」
内見した部屋は、ZONE4のWoodgrange Park駅近くにある3階建アパートの2階、家具無しの部屋であった。
「素敵な部屋じゃない!こんな部屋見つけられてラッキーね!でも、彼らとどういう関係なの??」
また3人は気まずそうな顔をする。
「彼らにスマホを見つけてもらったんだ。」
あまりうまくないフォローにジョナサンが、つかさず言葉を放った。
「ゼリオさんが部屋を探してると聞いたので、部屋を紹介したんです。たまたま僕のおじさんが大家なので。ちなみに、僕らはこの部屋の隣でルームシェアしています。」
無職で貯金も多くは無い状況だったが、ジョナサンのおかげでこの部屋を借りることができたのだった。
その日から基地の片付けと、引越し作業で忙しくなり、rib wreathについては落ち着くまで、一旦お休みとなった。
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ジョナサン・ウッド→ティモシー・シャラメさん
ネビル・チェン→ニコ・ヒラガさん
ネイサン・バケット→マイク・ファイストさん
をイメージしています。