リリス絵の謎編05
ジュリマックの件は後日、本人から聞いてみることにした。
「博物館は、何かわかったことあった?」
「シンボルについては、何も分からなかったみたい。けど、ジョンはマリアンの妹と再婚したってことは聞いたわ。」
すると、テイラーは言いたいことを我慢していたのか、急に口調を変え、話しを変えた。
「ねぇ聞いて!器、感じちゃった!」
「本当に!?」
「モーガンさんのおかげなの!」
数時間前の世間話。
「モーガンさんが守りたいものってなんですか?」
魔法の参考になるかもと思い、聞いてみたのだった。
「守りたいですか…。私は助けたいの方が好きですね。」
「助けたいですか?」
「はい、この博物館の展示物を見てください。
これらの物は、様々な方から助けられて、ここにあります。
私には、助けたいと言う気持ちには、思いやりを感じるのです。
守りたいと言う気持ちには、エゴを感じてしまいます。」
「エゴ…」
「私はここの展示物を助けたいです。そしてあなたも。」
「素敵な言葉でしょ…それで、助けたい!って思うようにしたら、器を感じたの!!」
「素晴らしい方だね。魔法は使えた?」
「まだ使えては無いんだ…」
器を感じとれるようになった話をして、この日は電話を切った。
「おはよう皆んな。」
「おはよう、最近はちゃんと寝れてるか?」
「えぇ、調べ物はほどほどにて、寝ているわ。心配ありがとう、カール。」
出勤したテイラーは軽い挨拶をし、仕事を始めた。夕方頃には、いつの間にかテイラーとカールだけになっていた。
「ねぇ、カール、黒猫って誰に例えられる?」
「ん〜エマ・ワトソン?なんか黒猫っぽくない?
テイラー …もしかしてハロウィンに黒猫のコスプレでもするのか!?」
「そんなんじゃない!これ見て!」
赤くなったテイラーは慌てて、絵を見せてしまった。
「なんだこの絵。あー、この黒猫について調べてるのか。」
つまらなそうな顔をしていた。
「うん、そうなの。カールは日本のカルチャーに影響され過ぎよ。」
と怒っていると、またふざけてきた。
「この黒猫、可愛くないなぁ、ジジの方が数倍かわいいね。」
「ジブリはいいから、神とかで例えられているのを教えて!」
「わかったよ、猫なら色々あるけど、黒猫ってなるとバステトくらいしか思い浮かばないなぁ…あとは、魔女とかになるよね。」
「やっぱそうよね…。」
『バステトについて調べてみるか…』
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