リリス絵の謎編03
「リリス絵はジョン・コリアの作品では無いの!?」
美術館の駐車場で、テイラーに電話をしていた。
「なら、妻のマリアンを調べたら何かわかるかもね!」
「この後、アトキンソン美術館に行って、リリス絵を実際に見てこようと思う。」
「それはいい考えね!私も行きたかったけど、仕事が終わったらモーガンさんに会いに行こうと思ってるの。」
「なにか情報掴んでるかも知れないからその方がいい。
こっちも何かあったら連絡する。」
「何も無くても電話ちょうだい?」
電話越しの声が可愛かった。
「もちろんするよ。あと、君が選んでくれた車最高だった。」
「今度、ドライブ行きましょうね。」
そう約束して電話を切った。
アトキンソン美術館に着き、リリス絵の前に立った。すると違和感を覚える。
『この女性…』
何かに気づいたゼリオはスマホの写真フォルダを開いた。
目の前の【リリス】スマホ写真の【魔女】
「同じ顔だ…」
『ってことは魔女も、マリアンが描いた?
そしたら、魔女もまた、手かがりというわけなのか?』
博物館のゼリオがいた棺の前に2人はいた。
「お久しぶりです。」
「お久しぶりです!来るのが遅くなってしまい、すみませんでした。」
テイラーは頭を下げた。
「私もシンボルについて、分かったことが無いので頭を下げなければなりません。」
モーガンもまた頭を下げた。
日本流の謝罪交換の後は、いつもの世間話。
「ジョン・コリアってご存知ですか?」
「えぇ、多少は存じ上げておりますよ。」
「リリス絵って彼の作品じゃないかも知れないらしいですよ。びっくりですよね。」
「そうなのですか?それは驚きました。もしかして妻の作品だったり?」
「えっ!?なんでそれを!?!?」
「いやはや、まさか当たるとは。たしか、彼と彼の妻は同じ美術学校出身だったので、感が働きました。」
「なんでもご存知なのですね!」
「彼は少し特殊だったので。」
「特殊?」
「彼の妻亡き後、妻の妹と結婚したんです。」
「それはまた珍しいですね…」
「えぇ、だから記憶しておりました。」
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