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骨とリングの謎編03

「テイラーさん、しばらくぶりですが、ご体調はいかがですか？」

「もうバッチリです！」

「定期検診も、カウンセリングも受けず、治って良かったです。」

「すみません、先生…」

テイラーに、いくら電話しても通院とカウンセリングに来ないため、病院側から仕事先に連絡が入り、急遽向かったのであった。

「また再発の可能性がありますから、何かあれば必ずカウンセリングを受けてください。」

「わかりました。ありがとうございました。」

「それと、私はあと2ヶ月で移動になります。後任の者にはしっかり引き継いでいきますのでご安心して下さい。」

「そうなのですか？どこに行かれるのですか？」

「私は元々大学の教授をしておりまして、生徒の育成に専念しようと思っております。」

テイラーはバツが悪そうに病院を後にし、

退勤時間後であったため、カールに連絡を済ませ、帰宅することとなった。

帰宅後、【リリス】について調べることにした。

リリスは悪霊や悪魔とされている。

『聖書や、神話、ユダヤの伝承、その他多くの逸話があるみたい。色々な偽名を持っているのね。

内容は如何（いかが）わしいことばかりで、まるで人間の欲求そのままだわ。

けど、子供を愛し、たくさん傷を負ったのね』

そんなことを調べていると、ベックの言葉を思い出した。

『悪魔崇拝…』

rib wreathの単語を見て、

『そういえば、wreath（リース）ってクリスマスに魔除けに使われている飾りよね…』

そんなことを考えていると一つの考えが浮かんだ。

『Lilith（リリス）→ wreath（リース？）

wreath（飾り）→偽名を示している？』

「wreathってリリスのことなの？」

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