イスラエル編06
「お気をつけてお帰りください。」
状況の悪化に2人はすぐに分離壁へ。
「ゼリオ!あの煙、老夫婦の家の方じゃない!?」
「なんだって?様子を見に行こう!」
老夫婦の家は、かろじて原型を残している状態であった。
「大丈夫ですか!?誰かいますか!?」
リビングに向かうと老夫婦が無惨にも亡くなっていた。
「なんてことを…」
ゼリオは怒りに震えた。
「ミサイルが直撃したんだわ。辛いけど、行きましょう」
分離壁付近では銃撃戦が始まっている様子であった。
「早く脱出しよう」
するとピューーンと音が聞こえる。
見上げるとミサイルが飛んでくる。
その光景にテイラーは恐怖で目を瞑りながら抱きついた。
「ゼリオ、助けてっ」
ドーンっと聞こえたものの、どこも痛くなく、恐る恐る目を開けた。
「どう言うこと?」
2人の周りだけ、ミサイルの破片が無かった。
そしてきれいなガラスのようなもので覆われていた。
「君を必ず守るって言ったでしょ?」
2人は分離壁を抜け、アイザックと合流したのであった。
「あと30秒で我々は撤退するとこでした。本当に良かった。」
「協力者を死なせてしまった。」
状況を話すと、
「そうですか、それが今の現状です。無差別に殺され、逆に殺している。我々の歴史、文化がそうしてしまっているのです。」
「お互いの歴史や文化を尊重し、和解は出来なかったのか?」
「自分達の歴史、文化が全てなんです。
他は歴史とも文化とも思っていない。」
「それでも、それを変えようとした人物はいたはずだ」
「いました。ですが、神のお言葉には逆らえなかったのです。」
「ありがとうございました。
平和を願っております。」
「はい、お気をつけてお帰りください」
2人はイギリスへと向かった。
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アイザックの言葉は私自身も感じていることを書きました。それにより不快に思われる方いらっしゃいましたら申し訳ありません。