イスラエル編04
2人は早めに出発し、イスラエルを目指した。
そして、更に2日かけて、イスラエルに入国し、ジュリマックの関係者と落ち合った。
道中、入国審査は厳しいものになるだろうと予想されたが、概ねスムーズに入国できたのであった。
「私は、こういう者です。」
警察である証明書を見せられ
名はアイザック・イラブ・マコフと記載されていた。
「同盟国であるイギリスのジュリーマクラーレン長官より、道中の案内の依頼を受けています。」
あまりうまくない英語に、
「こんにちは、私はゼリオ・トイセン、彼女はテイラーヨコカワ。このような時に申し訳ありません。よろしくお願いします。」
と、ゼリオはヘブライ語で話した。
「なんてことだ、イスラエル出身ですか?」
「いえ、違いますが、語学が得意なんです。」
『何語話してるの!?!?』
「素晴らしい!それなら話が早いです。
まず我々のオフィスに向かいましょう。車で付いてきてください。」
オフィスに着くと、多くの市民が集まっていた。
「彼らは?」
「彼らは家族や、親戚が行方不明になっているんです。情報を得るためにここに訪れているんですよ」
彼女に説明すると
「ひどい、これが現状なのね。」
オフィスに入ると、これからのことを話した。
「あなた達の目的の場所はここ。
我々はガサ地区より攻撃を受けましたが、現在、反転攻勢に出ています。その間に奴らが壊した分離壁から侵入し、ここまで目指します。
テイラーさん、あなたはここに残って下さい。
宗教上の問題で女性は目立つし、少数で行動した方がいい。」
ゼリオが訳しながら彼女を説得した。
納得するはずもないとわかりつつだが…
「私は運転手で来たのではないし、女として来たわけでもない。調査のために来たのよ?
それに、私の危険を守ってくれるって言ったじゃない。」
「そうだね、私が君を守るって言った。
私は君に来て欲しい。だから一緒に行こう。」
「もちろん!」
「それであれば、我々は中まで案内できません。リスクが高すぎます。女性が付いて来るというのはそう言うことなんです。」
「かまいません」
迷彩柄の防弾ジョッキとヘルメットをつけ、車に乗り込んだ。
「いいですか、分離壁を抜けたらこの家まで向かって下さい。到着したら協力者がいます。
防弾ジョッキとヘルメットを外し、あなたはヒジャブをつけてください。夫婦の様に見せるんです。そのまま歩いて、目的地に向かって下さい。」
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下記ホテルをイメージしました。
Schützen Hotel & Restaurant