イスラエル編01
「ママのとこに連れてきてくれてありがとう。」
「あ、いいんだ。体調は大丈夫かい?」
「うん、久々にママと会えて元気になった。」
「ママもシェリルが元気になってすごく喜んでると思うよ。」
【ライラ エイマーズ ここに眠る】
「久々にママと出会った時の話を聞きたい。」
「いいとも。忘れもしない。1999年8月11日のことだ。車に乗っている時、彼女を見かけたんだ。彼女はひどく疲れている様子だったから、車に乗せることにした。
彼女はとても美しく、一目惚れしてしまったんだよ。それから連絡を取るようになったんだ。彼女との毎日は楽しかった。
そんな時、シェリルを授かった。大喜びだったよ。」
「けど、私のせいで死んじゃったんだよね」
「違うって言ったじゃないか。シェリルのせいではない。彼女と私が選択したんだ。彼女は迷いもせず、シェリルを生かして欲しいって言ったよ。」
「そっか。ママに会いたいな」
チャドはシェリルに後ろから抱きつき
「本当に元気になってよかった。愛してるよ」
「私も愛してる。パパ。」
「運転できなくて申し訳ない。
結局連れてってもらう形になってしまったね。」
「いいのよ、私運転好きだし!任せて!」
イギリスからガサ地区まで車で行くこととなった。
ドーバー海峡を船で渡り、
フランス→ドイツ→オーストリア→スロベニア→クロアチア→セルビア→ブルガリア→トルコ→シリア→ヨルダン→イスラエル
ナビでは約2日半。
車はジュリマックのタンドラ。
「行ってくる!」
窓を開け、2人でジュリマックに手を振る。
「あぁ、気をつけてな。」
ジュリマックは不機嫌そうに挨拶した。
彼の側にはMINIがあった。
「こんな小さな車乗れないぞ」
テイラーが乗っているMINIを貸したのだった。
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