カルト編06
「館長の様子は大丈夫そうだったか?」
「ええ、問題ないわ!彼自身、あのシンボルを知らないみたい。けど、知っていそうな人物を探してくれるそうよ。」
「そうか、それはよかった。」
「どうしたの?声が少し具合が悪そうね」
「いやー、頭が痛いんだ。ここんとこ、ずっとバタバタしてたから、さすがに疲れたんだな。」
「あなたにもそう言う日があるのね」
博物館へ向かったテイラーを心配してジュリマックが連絡をとっていた。
「なにかわかったら教えてくれ。」
「わかったわ、その時はまた、カメラ電話で皆んなと繋ぎましょう。」
「あぁ、そうしよう。」
モーガンはテイラーから注意して欲しいことを告げられていた。
・モーガンが信用できる人物のみ協力を頼む。
・相手が変な雰囲気を発したら手を引く。
・日常でも、変なことが起きたらこの件から手を引く。
『いやはや、慎重に行動しましょう。さて、誰を当たりますかね。』
数日後、テイラーは博物館へ赴いた。
「こんにちは、モーガンさん。なにか変なことは起きてないですか?」
「こんにちは。大丈夫ですよ。変なことが起きてたとしても仕事柄、いくらでも言い訳が立ちますから。ご心配ありがとうございます。」
「巻き込んで申し訳ありません。」
「いえ、久々にわくわくしましたよ。私の成果聞きたくないですか?」
と、紳士は自慢げな顔をした。
「なにかわかったんですね!?」
「ある教会にこのシンボルがあるみたいなんです。」
「!?どこですか!?」
「それが……」
「ガサ地区だって!?!?今、問題が起きてる場所じゃないか!」
カメラ越しでベックスターが大声を出した。
「ベック、看守に見つかるぞ!」
テイラーが情報を得ることが出来たため、4人でカメラ電話を始めていた。
「さすがにガサ地区に行かせることはできない。」
「だよね。だから引き続き探してくれるって。」
「確かに危険だと思う。けど、ミサイルで建物が無くなったらどうする?」
「ゼリオ、建物より命だ。それにそこまでする義理もないだろ。テイラーも危険に晒すんだ。」
「ゼリオが行くなら私行くわ!私は危険より、好奇心が勝っちゃうし!」
「君は記者にも向いてるよ。」
と、ベックが憎まれ口を叩いた。
「彼ら記者は、命がけで世界に現状を伝えているのよ?本当嫌な人ね。ベック」
さすがにベックは反省したようだった。
「私は今、動かないといけない気がするんだ。それに、テイラーは私が絶対守る。」
ジュリマックは数秒黙った後、
「危険だと判断したら直ぐに戻ってこい。約束だぞ?」
良ければご感想お願い致します。
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現在、本当にガサ地区で問題が起きてます。
争いを悲しく思います。命がけで取材されてるBBCの方、
世界のメディアの方、感謝の念と、ご無事を願っております。