カルト編05
「あぁ神よ。本当にありがとうございます。」
「パパ…苦しいよ。」
シェリルは目を覚ました。
チャドのハグは苦しかったが、嬉しかった。
「体調はどうだい?」
「平気よ、なんだか長い夢を見てたみたい。」
ぐぅぅぅ〜
「はっはっは、お腹が空いたか。ご飯にしよう」
チャドが車椅子を押し、ダイニングルームへ向かった。
「ほら、お粥だよ。熱いからゆっくり食べて。」
「お粥って時間かかるのに用意がいいね」
「パパもいつも食べてるからさ。」
「おいしい。」
たわいもない話だが愛おしい会話が続いた。
「私って今、何歳?」
「22歳になったよ。」
「もう大学卒業している年か…」
「食事が終わったらベッドに戻ろう。病み上がりだ。安静しておこうね。」
「そんなの嫌よ!パパが良ければ外に行きたい。
ママのところに行こう!」
「ママのところはちょっと遠いから、今日は庭を散歩しよう。」
「嫌よ!ママのとこ行くの!」
「わかった」
「ありがとう!パパ!」
「モーガンさん、急なアポイント申し訳ありません。ご相談がございまして。」
「お久しぶりです。テイラーさん。大丈夫ですよ。ご相談とは?」
「こちらをご存知ないかと…」
写真を渡し、モーガンの様子を伺った。
「私は見たことがありませんね。これは?」
「なにかのシンボルみたいなんです。実は、このシンボルが付いている物を探しておりまして。」
「そうなのですね。もう、棺の件は満足されたのですか?」
「いや、まだなんですけど…」
「こちらの方に興味を持っていかれましたか。
それで最近、お見えにならなかったんですね。」
「すみません!そうなんです。」
「それは寂しい。それでは、知っていそうな人物を探しましょうか?」
「いいんですか!?!?」
「ええ、そうすればまた、お会いできるようになるでしょ?」
と、優しく笑い、
「私のコネクションがあなたのお役に立てるなら嬉しい限りです。」
と、浅くお辞儀をした。
「ありがとうございます!私はあなたと出会えて本当に本当にラッキーです。」
「嬉しいお言葉です。連絡ですが、私たちの仲です。今まで通り、お好きな時にいらしてください。お会いして話しましょう。」
良ければご感想お願い致します。
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シェリル→エマ・ストーンさん
のイメージで書きました。