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カルト編03

「ゼリオ、またなんかしたか?」

と、ジュリマックは苦笑いをした。


「あー、地下室は作ったけど…」


「なにぃ?聞いてないぞ!って、それはいい。

仮釈放から2ヶ月程度しか経ってないよな?」


「あぁ、そのくらい経つな。いい子にしてるだろ?」


「そうだな、いい子だからか、仮釈放が解かれた。これで晴れて自由の身だ。」


「やったね、ゼリオ!!」

テイラーは喜んだ。


「だが、通常あり得ないぞ?こんなに早く。

君は本当に何か持っているようだ。」


「どこへでも行けるようになるってこと?」


「そのGPSは外れるが、どこへでもって訳にはいかない。海外はまだ難しい。

逮捕履歴がある者は、出国も入国も難しいんだ。」


「まだパスポートすら持ってないんだ。そんな予定は無いよ。」


「そうか、じゃあ、それを外すぞ」




カチャ

「これで、君は俺に協力する義務も無くなった。

君には金もあるようだから、俺の助けは必要ないだろうし、好きなことをすればいい。」


テイラーは察して、寂しげな顔をした。


テイラーの顔を見て、

「ジュリ、君は友人だ、これからも手伝わせてくれ。」


するとジュリマックは笑顔になり、

「あぁ、その言葉を待っていたよ」


熱い握手を交わした。

テイラーも嬉しそうにした。


「このガレージから出ていくのか?」


「これだけ改造したんだ。ジュリが良ければこのまま住まわせてくれないか?」


「問題ない。自由に使ってくれ。」








ドンドンドン

「ゼリオ!!起きろ!!」


朝、騒がしさから目を覚ます。


ガレージを開けると、慌てた様子のジュリマックが立っていた。

「まずいことになった。」


「どうしたんだ?」


「これを観ろ。」

スマホの画面を見せた。


【博物館の危険な男、イギリス人に!?】

「博物館で迷惑行為を行ったとして、話題となった違法移民について覚えているだろうか。

この度、その違法移民が、イギリス国籍を取得したのだと言う。

晴れて、違法移民では無くなった彼だが、実は暴力団と関係を持っているとの情報が入った。

[難民申請認めない法案]を議会に提出している中、なぜ彼はイギリス人になれたのか?

彼は、現在すでに出所しているとのこと。」

そして、動画からくり抜いた写真が貼ってあった。


「今、町に出るのは得策ではないが、すぐに取材人がここ来るだろう。俺の秘密基地に向かう。」






秘密基地に向かう車中にて、

「そんなまずいことなのか?」


「あぁ、まずいことだ。

イギリスでは、難民申請を目的に、1年間で5万人近く違法入国してくるのだが、

彼らには色々問題があって、現在、難民の受け入れをやめようと言う動きがあるんだ。

そんな中、悪い噂のあるゼリオが出所し、国籍取得をしたってなると、

難民や、人権団体、国民、さまざまな連中が良く思うはずないだろ?」


「私はなにも悪くないのに…これじゃあ仮釈放中の時より状況が悪い…」


「そうなんだがな。とりあえず、ほとぼりをさまそう。」


良ければご感想お願い致します。

初めての投稿です。御指南頂けるとありがたいです。


ブックマーク、ご評価よろしくお願いします。

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