ファミリア編02
「やはりやつは、黄金の血液の持ち主でした。」
「攫え。」
「はい。」
攫うよう指示した人物は、寝室に向かった。
「シェリル。君を助けることができるかも知れない」
寝室には、病院にあるような機材が置いてあり、その側で女性が寝ていた。
「いつまでかかってるんだ?」
数日経っても成果がないため、イライラしていた。
「すみません、奴の家はジュリマック家の敷地内にあり、手が出せません。
外出時に機会を伺ってたんですが、うまくいかなくて…」
「言い訳など聞きたくない。私が帰ってくるまでに仕事を済ませろ」
その人物は、大事な用があるため、その場を後にした。
高級和食店の個室にその人物がいた。
「今夜は歴史的な日です。私たちはもともと心が一つ。色々ありましたが、今こうして心を戻すことができた。これで私たちは一心同体です。」
その人物はグラスを持った。
「えぇ、これは神がもたらした奇跡。
乾杯しましょう。」
ゲストもまた、グラスを持った。
和やかに会食が進んだ。
「ところで、娘のご容態はいかがですか?」
『なぜ知っている?』
「あ、あまり良くは無いですね。」
「そうですか、それはご心配だ。」
「ええ、色々手は尽くしているのですが」
「そのようですね。ですが、あまり迷惑をかけない方がいい。」
箸を止め
「どう言う意味でしょうか。」
「黄金の血液を探しているそうですね。」
箸を指から落とし、
「な、何故それを?」
「私は彼に借りがあるのです。
ですので、あなたの企みを阻止させて頂きました。」
「なっ、貴方のそのような人物に手を出してしまうなんて。申し訳ありません。」
慌てふためいた。
「なに、あなたも同じく、彼に借りがあるじゃないですか。」
「もしもし。彼を救ってくれたそうだね。」
「陰ながら、彼の役に立ててよかった。
そっちの責任者の様子はどうだ?」
「奴はブルーマンくらい青ざめてるよ。ハハハ」
「そうか、それは見てみたいな。」
「ありがとう。父さん」
「おりゃあもう、お終いだああああ」
頭を抱え、ブルーマンになっていたのはボマーであった。
「ボスの様子…どうしたんだ?」
グノリスは、震えながら答えた。
「Mr.チャドから直々にお怒りの電話が入ったらしい。」
「「「「「げっ」」」」」」
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ある人物/チャド(Rancherボス)→ブラッドリー・クーパーさん
ゲスト/ロブソン(six deadボス)→ジョニーデップさん
のイメージで書きました。