仕事編02
「モーガンさん、先日はありがとうございました。そして寝てしまい、本当にすみませんでした!」
「いえいえ、お元気そうでなによりです。
ご体調はいかがですか?」
「この前、お会いしてからなんだかすごく調子がいいんです!あの紅茶のおかげですかね」
と、元気そうに話す。
「私が淹れた紅茶に、あなたが元気になるよう、おまじないをしましたからね。よかったです。」
「おまじないってなんだかかわいいですね」
「私にもチャーミングなとこはあるんですよ。」
いつもの棺の前でいつもの2人が談笑していた。
「そうだ、モーガンさん、この文字って知らないですよね?」
紙を手渡した。
「知りませんね…お力になれず、すみません。」
「いえいえ!とんでもないです!
今日はそろそろ帰ります。ではまた!」
「お待ちください。」
「はい?」
「昨日、トイセンさんが仮釈放になったそうです。」
「え?」
「イギリス国内から出ると、GPS信号が自動的に発動し、警察に連絡がいく。
それ以外は俺にしか居場所が、わからないようになっている。
だが、安心してくれ、君のプライバシーは守る。
警察沙汰だけはしないようにしてくれ。」
協力金として、ゼリオに幾らかお金を渡した。
「あとは、なにか必要であれば言ってくれ」
「何から何まですまない。」
ゼリオは、ジュリマックのヒモ状態になっていることを恥じていた。
『まずは軍資金を集めよう。』
向かったのはカジノだった。
『この高揚感はなんだろ? なんだが緊張する』
事前にゲームのやり方を調べており、
徹底的に脳内でシュミレーションをした。
ギャンブルは正当な稼ぎ方ではないが、正々堂々と賭けをした。
「おいおい、なにがあったってんだ。」
帰宅したジュリマックは、朝とは違う光景に、驚いていた。
ロードバイクが数台。
ガレージからは何本か配線が通され、室外機まで設置されている。
「ゼリオ、何があっ…」
ガレージを開けて物申そうとしたが…
デスク、ゲーミングチェア、PC、ネット回線、エアコンが増えており、
シャワー・トイレはリフォームされ、
ソファとベッドは新しい物になっていた。
「勝手に模様替えさせてもらったよ」
「どうしたんだこれ?」
「たまたま、運がよかったんだ。」
『運も実力のうち、魔法も実力のうちさ』
「今のゼリオは悪い人間に見えるよ」
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