歴史博物館
永い永い悪夢が終わった。
意識が朦朧としながらも、頭を回転させ、治療法が見つかったのかと、笑みを浮かべた。が…
「動けない!?…起こしてくれたんじゃ!?」狭くて暗い。
「閉じ込められている!?おーーい!!」
だれも来ない…
強行突破で魔法を撃つと扉が開いた。
「眩し!!」
非常に眩しがっていると、多くの声が聞こえ始める。
「やっと治療法が見つかったか!皆んな元気にし・・・」
眩しさから脱出した瞬間、言葉を失った。
「誰??」
多くの人たちがガラス越しにこちらを恐ろしそうに見つめている。
「すまないが、状況を教えて欲しい」
と、ガラス近づいたら、人々は大声をあげて逃げて行ってしまった。
とりあえずガラスを割り、出てみると、
「ここはいったいどこなんだ?」
見たことのない風景が広がっていた。
看板のようなものを見つけ、知らない文字のため、翻訳魔法にて解読を試みた。
【開かずの棺】
文字を読み進める。
[1963年発掘。
放射性炭素年代測定するも解析不能。
X線解析にて内部を解析したが、詳しいことは解らなかった。
世界第三オーパーツの一つに数えられる。
隕石、ロストテクノロジーなど、様々な見解をされている。]
「???」
混乱しつつも、周りを見渡す。
「ここは商店の通り?」
様々な物が展示され、看板が置いてある。
歩き始める。
細かい細工がされたガラス。
見たことのない画風の絵。
『どれも美しい。』
展示物と看板を、理解できずとも、柔軟に知識として取り入った。
『夢中で気づかなかったけど、めちゃくちゃ腹が減った…』
意識を食べ物に変え、探し歩いていると
「なにやらいい匂いがする!」
お腹の虫が赴く方へ進む。
食事所を見つけたが、食べ物だけ置いてあり、誰もいない。
「はしたないけど、もう無理だ…」
お腹の虫の意思により、手を伸ばした。
「うまい!こんなうまいもの初めてだ!」
夢中で口に食べ物をほうばった。
お腹を満たすと、状況を確認するためにも建物から外に出ることに。
扉を開けるとそこには、不思議な世界が広がっていた。
「なんだここは…」
フリタニア以来の衝撃に動揺を隠せないが、冷静になり、状況把握に勤しむと、先程の展示物で手に入れた情報が役に立った。
『車ってやつかな?やたら眩しくてうるさいな。出てきたのは宇宙服??いや、少し違うような…??』
そんな宇宙服が来るや否や、喋りかけて来た。
「両手を頭の上のせ、地面に伏せろ!」
状況判断からして逆らうと面倒なことになると感じたので応じることに。
「これでいいか?」
するとすぐに数名の宇宙服が駆け寄り、手を縛り、ゼリオを拘束した。
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