刑務所編22
「やぁ、ゼリオ、元気そうでなによりだ」
「なんだ、ジュリーか。」
面会室の扉を開けてからの、このやりとりは定番化していた。
「また俺で悪かったな」
そう言って、肩を叩く。
「いや、いい気分転換になっていいよ」
と呆れ顔で言った。
「それで今日は何用で?」
「いいニュースがある。」
3人の盃以降、刑務所はかなりの変化が起きていた。
【派閥間の和解】
あくまで刑務所内だけ。
それでも大きな成果であった。
【派閥間の尊重】
因縁を殺すのでは無く、話合いで解決する。
話がつかなければ、お互いを尊重し、お互いの怒りを受け入れる。
【争いを生まない努力】
争いが起きるようなことはしない。
他派閥基、一般受刑者もこれに同じ。
盃を交わした3人が、1人1人決めたルールである。
このルールはファミリーネームをとって、「herXb」と名づけられた。
「ハークロスビーってなんなんだ」
「しょうがなねーだろ、他に、思いつかなかったんだから」
「意味不明ですよね…
her (彼女の) X b (良い)ですもんね。誰のキスなんやら ははは」
「ゼリオ!ありがとう!君のおかげで土の中から出られたよ!本当にやってのけるなんて!君は僕のヒーローだ!
ぶっちゅう」
「いいニュースだって?」
「国籍取得と、仮釈放が決まったよ。」
良ければご感想お願い致します。
初めての投稿です。御指南頂けるとありがたいです。
ブックマーク、ご評価よろしくお願いします。
これで刑務所編はラストです。
もし、読んでくれていた人いらっしゃっいましたら
ありがとうございます!
まだ続きますのでよろしくお願いします。