表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/141

刑務所編19

レオからの手紙が届く前のこと。

ゼリオは久々に面会室へ向かっていた。

『またジュリマックか。しつこいなぁ』


だが、面会室にいたのは、アジア系の美女であった。


「こんにちは、ゼリオさん。私はテイラー・ヨコカワと言います。いきなりお伺いしてごめんなさい」


「こんにちは、ゼリオ・トイセンです。」

大男じゃなかったため、つい顔が綻んだ。


会釈をしあい、席についた。


テイラーは研究員であり、棺を検査したことを話した。そして質問したいことがあったため、来たことを伝えた。


「あなたはどうやってこれを壊したのですか?お恥ずかしいのですが、方法がわからなかったです。」


「すみません、それについては話せません。」


「ですよね…いまだあなたが黙秘を続けていることは聞いておりました。」


テイラーは続けて質問した。

「この写真に写っている文字は読めますか?」


『封印の術式…』


「いえ、読めません」

読めないと言ったのに、彼女の顔はみるみる綻んだ。


ゼリオは思考加速をし、考えた。

『何か地雷を踏んでしまったか?

何も言っていないぞ?読めませんしか。

読めません??そういうことか!けど

なぜ彼女がこの文字が見えている?』

0.5秒で答えを見出した。


「そこに文字がないのに読めるはずがないじゃないですか。」

とっさの自分へのフォローに自画自賛した。


「あっ、そうですか…」

と、綻んだ顔は悲しい顔へと変わった。


その後も彼女の鎌がけは続いたが、ゼリオはうまく鎌を外していった。


「お時間を取らせてすみません。ありがとうございました。」

すごくすごく残念そうな顔をしていた。


ゼリオは居た堪れなくなり、

「また聞きたいことあれば来て下さい。

その頃には、あなたの質問であれば答えてしまうかもしれません。」

励ましの言葉を送った。


「ありがとうございます。」

少し笑顔になった。


「またお会いしましょう!」

手を差し伸べると、彼女も手を差し伸べ、

「よろしくお願いします!」

握手を交わした。


確実に魔力を感じた。

それも良く知る魔力。




所長室。

「テイラーさん、何かわかりましたか?」


「トニーさん、すみません、せっかく機会を作ってくれたのに、何も得られませんでした。」

深くお辞儀をした。


「またいつでも来てください。」


「い、い、いいのですか!?」

また来てもいいか、トニーに恐る恐る聞こうとしてたため、呆気な声を出してしまった。


「はい、私も、モーガンもあなたの熱心さに、心を打たれました。

これを受け取って下さい。」

トニーは名刺を渡した。


「また彼に聞きたいことができたら、こちらに電話ください。あなたの様な方なら彼も喜んで面会するでしょう」

と優しく笑った。


「もう嫌がられてるかもしれません。」

と少し笑い

「ありがとうございます!」

と心からの感謝を述べた。


良ければご感想お願い致します。

初めての投稿です。御指南頂けるとありがたいです。


ブックマーク、ご評価よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ