刑務所編14
「やぁセイン。待たせたね。調子はどう?」
「お久しぶりですね、上々です。体が元気だとなんでもポジティブに考えられます」
刑務所に死角はあまり少ないが、なるべく人気がないとこで2人で会っていた。
ゼリオは念の為、幻術魔法をかけていた。
ゼリオはセインに、ボマーと同じように提案をした。
「ゼリオさん、僕はあなたの役に立ちたい。けど、それはあまりにも僕達にメリットがないじゃないですか。裏切ったのは奴らで、散々利用されたんです。」
さすがに了承はしなかった。
「セイン、君が会いたがっているのはレオじゃないか?」
「なんでそれを?」
目を見開いていた。
「Rancherとbbの間にあるsix deadは、かなり不利な状況にある。Rancherがやらかしたことだけど、元々はsix deadの人間。
君の父は、レオとパイプを持つことで、クラリスと和解がしたかったんじゃないのかなと思って」
「神様はなんでもお見通しですね」
その顔はとても爽やかであった。
「私と一緒に、レオと会わないか?」
すぐに爽やかさは消え、険しくなった。
「そんなことできるんですか!?いくらアプローチしてもダメだったんですよ?」
「正直、伝手は無いんだ。だけど、彼は漫画が好きだと聞く。私みたいな人間が好きなのかも知れない。現によくbbからも勧誘を受けてたし、ナルトって呼ばれてたからね。」
ナルトを知らないセインは、?な顔をした。
「もし、会うことができ、目的を達成したら、Rancherとの和解を受けてくれないか?刑務所内だけでもいい。」
数秒考えた後、
「わかりました。けどゼリオさんだから受けるんですからね?」
ゼリオは笑顔で言った。
「いい結果を待っててくれ」
2人の密会は終わった。
「グノリス、頼みがあるんだ。」
「なんだ?」
多少の問題を今も起こしながらも稼いだファミリーの仕事と、刑務作業でコツコツ稼いだお金を渡した。
「これを買って来てほしいんだ、あまりはチップにしてくれてかまわない。」
紙を渡した。
「おぉ、大金じゃねーか。全部チップでいいか?」
ニヤニヤしながら金を数えていた。
「そうなったら、どこか体に不調が出るかもな?」
すぐに真面目な顔になり、
「任せろ、で、何を調達するんだ?」
紙を広げ見ると
「なんでこんなもん買うんだ?」
「貴族の嗜みってやつさ」
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