刑務所編13
「ボマー、これを見てくれ」
それぞれのファミリーの拠点に印をつけたヨーロッパ地図を取り出した。
「Rancherは、bbからの攻撃を、six deadを利用して防いでいるんじゃないか?」
「た、確かにそうだ。」
「たけど、ヨーロッパ本土との密貿易が難しくなっていると思う。」
イギリスは島国で、どこからも船で運搬できるが、距離が遠くなれば軍に見つかりやすく、また、コストもかかる。
「six deadを潰すわけにもいかないからな」
「だから簡単な話さ、six deadのボスの息子といい関係を結べば、交易がしやすくなるじゃないか。」
「bbの奴らはどうする?そうするくらいなら
six deadを潰した方が早いじゃねーか」
「Rancherとsix deadが争っている時にbbが仕掛けて来たらどうする?それこそ、共倒れだ」
「一理ある…」
「ファミリー同士ですぐに仲良くなろうってわけじゃない。刑務所で太いパイプを作っておけば、いい隠し球になる。」
ゼリオの提案にまんざらでも無い顔し、
「six deadを丸め込めるのか?」
「丸め込まないさ、頼むんだ、友達として。」
ボマーは真剣な顔をした。
「いいか、その計画に乗ってやる。けど、他の連中にバレないようにしろ。余計な誤解が生まれたら厄介だ。
それにbbの奴らがこの計画を知ったら暴動を起こすかもしれん。気をつけろ。頼んだぞ」
熱い握手を交わし、計画を承諾した。
「君のおかげで計画進められそうだよ、ベック、ありがとう」
「君に貸しを作れただけで満足さ、それにここが住みやすくなれば、僕みたいな芋が土から出れるかもしれないからね」
「そうなったら貸しはチャラだ」
満遍な笑顔を浮かべ
「あぁいいだろ」
2人もまた熱い握手を交わした。
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