刑務所編12
「ベックスター、わかったこと教えてほしい」
「うん、大変だったんだから。あまり情報がないから、警察のデータベースまでハッキングしたんだからね。これは貸しだよ。」
「ありがとう、さすがベック!」
Rancher
ボス チャド・エイマーズ
マンチェスターに拠点を置き、イギリス全土で活動。
bb
ボス クラリス・オートランド
フランスパリに拠点を置き、フランス北部で活動。
six dead
ボス ロブソン・フットマン
ロンドンに拠点を置き、イギリス南部で活動
などなど、逮捕歴からファミリー構成図まで揃えてくれていた。
「調べたら面白いことがわかったよ」
モニターをゼリオに向ける。
「もともとイギリスにはsix deadしかファミリーがなかったんだ。その頃は、わりとちゃんとした組織で、シャバ代とかまだマシな稼ぎをしてたんだ。
だけど、ファミリーの中で、欲に目が眩んだ奴らが現れた。
それが初代Rancherのボス、ミッキー・リックマン。
リックマンらは、昔起きた戦争の名残で、フランスを毛嫌いしていた。
そしてフランスにシマを作ろうと、bbにちょっかいを出すようになったんだ。」
「リックマンらは勝手な行動をとり始めたってことか。」
コクリと頷く。
「それを知ったsix deadのボス、チャールズ・フットマン、セインの曽祖父に当たる人物なんだけど、リックマンらを追放したんだ。
リックマンは彼の親戚だったから粛清まではできなかったんだろうね…」
「追放されてRancherを結成したってことか。」
「そういうことだね。
手を出されたbbは、黙っているわけもなく、逆にイギリスのシマを取りに来てるんだ。
それで捕まった連中があいつらだ」
「あんな人数をイギリスに寄越しているってことは相当本気なんだな」
「うん、人数だけじゃないよ、面白い話がある。実はbbのここのボス、レオ・ベルナールは、bbのクラリス・オートランドの旦那らしいんだ!
ウケるだろ?旦那までこっちに寄越したのに捕まってるなんて」
「ベック、随分と面の皮が厚くなったな」
「君に毒されたみたいだ。」
2人して悪い顔を浮かべた。
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