黒幕編08
チャドの家を出た2人は、ゼリオは人気の無いとこから空中にてテイラーの魔力を探り、ジュリマックは教会へ向かう事にしていた。
「ゼリオ、俺はなにがあっても、お前を信じている。いいな?」
「なにを言っているんだ?」
ゼリオは困惑を見せながらも、
「テイラーの情報はどうなってる!?」
恋人の安否に不安を見せていた。
「連絡は無いが、この目が何も見せないから、おそらく問題ないのだろう。いいか、なにがあっても同じ過ちを繰り返すな?」
ゼリオは「?」となりながら足を地面から離した。
「飛んでる姿をくれぐれも人に見られるなよ!」
飛び立つ去り際、ジュリマックは心配そうに見送ったのだった。
空中のゼリオは、目を発動するとテイラーだと思われる魔力を見つける。その場所は…
「刑務所?」
ゼリオは刑務所の侵入を試みた。
チャドの家から遠く無い場所にある、フランシスの教会にジュリマックが着き、教会のドアを開ける。
「貴方はだぁれ?だ?」
シェリルは祭壇の下に蹲りながら、二つの人格があるように話しかけた。
「ゼリオの言う通り、ここだったか。」
と呟き、
「俺は、ジュリーマクラーレン。目を持つ者だ。」
と返事をした。
その言葉にシェリルは顔を上げ、
「ゼリ 娘は どこ? だ?」
と、不安と怒り口調で言葉を返す。
「恋人が拐われて、助けに行っている。俺はあなたの安全確保に来たんだ。」
「どおし 何故1人で行かせた!?」
シェリルはひどく動揺し、
「その様子、ガイルの記憶を観ていないのか!?」
1つの人格だけ声を出した。
「親父の記憶!?」
ジュリもまた、動揺し、その人格に話かける。
「あなたは、ゼリオの母、リリスなんだろ?」
その瞬間、再びジュリマックの右目が何かを見せて来たのだった。
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