黒幕編01
「2箇所ともギャング絡みで、伝承か…。」
「えぇ、つまり地図の印はそういうことよ。」
「なるほどな。これは骨が折れる…。」
世界中にある印にジュリマックは頭を抱えた。
「でも、ある人物ってのが臭うな。」
急に頭を上げ、感を働かす。
「シェリルを守れと言った人物ね?」
「いや、クラリスの父親を殺した方だ。」
「そっちはもう捕まったはずよ?」
「そいつが、rib wreathだとしたら?」
ジュリマックの言葉に、ゼリオが呟く。
「ロブソンの前に現れた人物は、rib wreathからシェリルを守って欲しかった。」
「そうだ。そしておそらく、捕まったやつは黒幕じゃない。印はその後も続いたからな。」
「だとしたらなぜ、rib wreathはシェリルを狙うの!?」
「それは、伝承が導いてくれるはずだ。」
ジュリマックがニヤッとすると、
「フットマン家も、オートランド家も伝承が関わっていたからだな。」
ゼリオもまた、ニヤッとした。
「そして、ロブソンの前に現れた人物は、全ての真相を知っている!」
ジュリマックがサイドチェストポーズを決めると、テイラーは苦笑いをしたのだった。
「手がかりは、原初の悪魔と、1人の女性。神の力を与えられた子と、神の箱だ。」
調子が出てきたジュリマックが仕切る。
「seven deadの由来は、原初の悪魔の死。7つの死ってことは、七つの大罪のことかしら。でも、兄弟では無いはずだわ。」
「1人の女性ってのは?悪魔か?」
「おそらく違うと思う。結局神は、嘆き悲しんだから。」
「この話はオリジナルだから、神話や宗教を調べたとこで解決しなさそうだ。」
またもや発生した謎に、ゼリオはため息をつき、
「やはり他の印を調べて、伝承の続きを探す必要があるのか…」
ジュリマックは調子を失った。
「神の力がプロビデンスの目で、神の箱がジュリーのお母様が持っていた箱なんじゃない?」
テイラーが唐突に発言する。
「ってことは、俺が神の子か!?」
フロントダブルバイセップスのポージングをとると、
ゼリオは「いい筋肉だ。」と称賛した。
テイラーは考えごとを続けていたのだった。
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