MAP POINT編06
店はすでに締め作業をしていた。
ゼリオはモップをかけるジュリマックを見つけ、話かける。
「今日は代わってくれてありがとう。」
「おお、帰って来たか。」
「怒ってると思ったんだが、そうでもなさそうでよかった。」
ゼリオがホッとしていると、テイラーが何やら服を引っ張る。
「どうかした?」
テイラーは何も言わず、ゼリオの影に隠れた。
「?」になり、他の方向を見ると、客も一緒になって片付けをしていた。
「ジュリ、何かしたのか?」
「俺はなにもやっていないぜ?」
ジュリマックは、得意げな顔し、モップがけを続けた。
ゼリオは店長の方へ行き、事情を聞くことに。
「すみません、店長。どうやらヘルプが迷惑をかけてしまったようで…。」
明らかに怒ったように言う。
「彼は何も悪くないよっ。」
「じゃあ、なんでこんなことに?」
事の真相はこうだ。
エイミーがジュリマックに惚れている様子に、エイミー目的の客が怒り出し、エイミーが退勤後、ジュリマックに嫌がらせを始めた。
しかし、嫌がらせは全く効かず、次第に暴力的になり、店を荒らしたのだとか。それでもジュリマックはノーダメージ。客は掃除を手伝う羽目になったらしい。
「モテる男はつらいな。」
ジュリマックの言葉に手伝っている客は、怒りに震えるのだった。
仕事を終えると、地図のポイントについて話すため、ゼリオの家に3人で行った。
「シャワー借りるぞ。」
ジャーーーーー
「♪♪♪♪♪♪♪」
「ジュリ、えらくご機嫌だな。」
「えぇ、気持ち悪い…」
「おい、なんだよこの歌!」
「聴いてらんねー!」
「ゼリオさん、こんな歌下手なんだな…」
「「「文句言いに行こうぜ!」」」
トントン トントン トントン
「歌ってから聞こえないんじゃないか?」
「間違え無い。」
「おい、ドア開いたぞ!」
3人はそーと中へ入る。
「ゼリオさん、もう少し………」
爆音の中、ゼリオとテイラーがキスをしている。
「「「カオス」」」
隣人は帰って行った。
「そろそろ出てくるかな?」
ゼリオは2人の周りに展開した防音魔法を消した。
「ねぇ、この魔法だったらジュリーの周りにやった方がよかったんじゃない?」
「あっ、確かに。」
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