MAP POINT編02
ゼリオとテイラーは中に通され、広間にあるソファーに腰掛けた。
「そんなに緊張しなくていい。」
ガチガチのテイラーに、ロブソンは優しく声をかけ、コーヒーを渡す。
「どうしてここに?」
ゼリオに質問をした。
「どうしてというか…むしろここはどこ?っていうか…」
「ここは、私の家だよ。知らずに来たのかい?」
ロブソンは笑顔を見せ、対面のソファに座った。
「家ですか!?とても立派ですね。」
「18世紀の建物だ。我々はここからスタートした。」
「スタート?拠点はロンドンでは無いのですか!?」
「その様子ならもう知っていると思うが、我々は昔、分裂をした。その時に拠点をロンドンに移したんだ。そして名前をsix deadと改めた。」
「改めたですか?」
「あぁ。元々は、seven dead。」
ロブソンは掛けていたサングラスを外し、
「君達は、神託からここに来たのだろ?」
ゼリオと目を合わせた。
ゼリオはテイラーに目をやると、テイラーは震えている。
ゼリオは『やばい。』と思い立ち上がると、
「安心しなさい。私は神の使徒だ。」
ゼリオとテイラーは言葉を無くした。
「seven deadの元を辿ると、原初の悪を葬ったことを意味する。これは私の一族の伝承なのだが、祖父はこの伝承から組織の名前をつけた。」
震えていたテイラーは、落ち着きを見せ、コーヒーを飲む。その姿にロブソンは笑みを浮かべた。
「ある嵐の夜、神から私に少女を守れと神託が降ろされた。」
ゴロゴロ ザーザーザーザー ゴロゴロ
ロブソンは夜中、目を覚ました。水を飲みに下に降りると、真っ暗な部屋に、稲光に逆光して座っている人物がいた。
「だっ誰だ!?」
「原初の悪を知る物。少女を守れ。少女の名は、ゴロゴロゴロ」
「ゼリオくん。君のおかげであの子を見つけることができたんだ。」
「その少女というのは?」
ゼリオは恐る恐る聞く。
「Rancher、チャドの娘。シェリルだ。」
テイラーは口を塞ぎ、ゼリオは混乱を見せた。
「君も一緒にあの子を守ってほしい。」
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