悪魔追究編11
「ところで、どこ向かってるんだっけ?」
「どこだっけ?」
ドライブしていたゼリオとテイラーは、目を合わせると、笑いが込み上げたのだった。
「モーガンさんのとこ行ってみない?」
「あの博物館の!?謝りたい気持ちはあったけど、賠償金請求されるかも…」
「大丈夫よ!怒ってなかったし!」
そうして、2人の行き先は、博物館へと決まった。
「なんだか懐かしい。ここで、拘束されたんだ。」
「目覚めたばかりだったのに、かわいそうだったわね?」
上目遣いで、ゼリオをイジる。
「刺激が強かったよ。」
当時の記憶を思い出し、苦笑いをした。
「お久しぶりです、モーガンさん!
この人は、あの〜、この棺を壊した人で、私の彼です……。」
「初めまして、ゼリオ・トイセンといいます。その、壊してしまい、申し訳ありません。」
「会えて光栄です。」
モーガンは、ゼリオの手を握った。
「怒ってないのですか?」
「壊れるはずの無いものが、壊れたというのは、面白いではないですか。中国の言葉の【矛盾】と一緒です。あなたが、矛の方が強いと証明してくれました。」
モーガンの言葉を理解出来なかったゼリオが固まっていると、モーガンは握っている手に、もう片方の手も添えた。
「ゼリオ、モーガンさんは、私達が調べていることに色々手伝ってくれたの。感謝しきれないわ。」
「テイラーにモーガンさんのことを聞いていました。ご協力ありがとうございます。」
「ゼリオさんもまた、組織について調べていたのですね。
なら、ご協力とは寂しいです。私も仲間では無いのですか?」
モーガンが寂しげにすると、2人は
「「仲間です!」」
と、声を揃えた。
「よかった。でしたら、仲間のお2人に紅茶を淹れましょう。」
館長室で紅茶を飲んでいると、テイラーがrib wreathについてわかったことを、モーガンと共有した。
「エセルとマリアンが魂の記憶から、何かを見たですか。」
「なんだかファンタジーな話になってしまいますけどね。」
「信じますとも。」
「何を見たか、分かれば真の目的がわかると思うんですが、今はもう絶対にわかることではないです。」
「昔、似たような話を聞いたことがあります。」
「えっ、どんな話ですか?」
「プロビデンスの目を持つ一族の話です。」
良ければご感想お願い致します。
初めての投稿です。御指南頂けるとありがたいです。
ブックマーク、ご評価よろしくお願いします。