刑務所編08
「いやぁー、参ったねぇ〜」
面会を終えたジュリマックは、刑務所長のトニー・カエサルに会いに行った。
「これはこれは、ジュリマック警部。お久しぶりです。」
「トニー所長、お久しぶりです。
実はお願いがあってお伺いしました。」
「お願いとは??」
「ゼリオ・トイセンの監視を強化してほしいのです。そして、変なことがあれば逐一報告頂きたい。細かいことでもいい。」
「ゼリオですか…実は既に問題がありまして。」
「問題?なんでしょうか?」
「実はRancherに所属したんですよ」
「なんだって?」
予想外な問題に大きめな声が出てしまった。
『そんなやつではないと思っていたが…』
「特に問題を起こしているわけではないのですが、最近はギャング達と親し気にしているとこを良く見かけます。
ですが、その雰囲気は、彼が何かいい影響を与えている。そんな気がするのです。」
「いい影響?ですか…」
微笑を浮かべ
『なにか企んでいるのかな?』
そのままジュリマックは刑務所を後にした。
「あのケインってやつ、なーんか見たことないか?」
「そりゃありますよ、狭い刑務所の中ですもん」
「そうじゃあねぇ、んー、わからねぇな」
回復したケインは、ゼリオと行動を共にしていた。
「ケイン、いや、セイン、どっちか本当なんだ?」
「ケインってことにして欲しいです。面倒なことが起きないように…」
「面倒は避けたい、ケインにしとこう。」
ゼリオとケインはしばらく穏やかに過ごしていたが、すぐに問題が訪れた。
「six deadが暴れだしたぞ!」
「武器を取れ!戦争だ!」
暴動騒ぎが発生した。
すぐに看守が銃を用いて鎮圧を図るも、
止まること無くsix deadはRancherのシマに侵入した。
一刻も早く暴動を止めなければ、更なる暴動につながると考えたゼリオは現場へと向かった。
駆けつけると既にRancherの数人が暴動に加わり、看守は塀の上から発砲していた。
「「やめろ!!!」」
二つの声が重なって、広場に響いた途端、
両ギャングの腕が止まった。
その光景に、看守達は発砲の手を止めたのであった。
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トニー→クリント・イーストウッドさん
のイメージで書きました。