黒猫と白いライオン編07
「可能性は無くは無いと思う。」
ゼリオはジュリマックとベックに、ちゃんと話をしていなかった棺の話をした。
「なるほど、魔法が使われていた世界にいたから、魔法が使えたのか。」
「その世界が昔に存在した可能性があるから、リリスorイブがゼリオかも知れないってことですね。」
「あなた達、飲み込みが早過ぎじゃない?」
「俺はゼリオを信じてるからな。」
「映画のハンコックみたいなことだし。」
テイラーは、2人の人の良さに微笑んだ。
「私が[実は組織と関係する黒幕]だと思わないか?」
ゼリオは悲しげな声を発する。
「ごめんなさい、興奮して声を荒げちゃったけど、そんなこと微塵も思ってないわ。」
「別に疑ってないさ。俺の目は確かだからな。」
「僕は君をヴィランだと思ったこと無いよ。」
3人は、不審を抱くことは無く、
不安を拭えたゼリオは、笑みを見せたのであった。
「まぁ、ゼリオがイブかリリスかの仮説をしたとこで、どうこうできる話じゃない。組織の目的がテロ行為という仮説を立てられたことが、大きな進歩だ。」
ジュリマックは満足そうにする。
「そうね、これからは組織の計画を探りましょう!そうすればテロを防げると思う!」
テイラーはウキウキし始めたが…
「流石に、そこまで関わるのは危険だ!
テロに関しては俺の仕事だから、君達は君達で出来ることを頼むよ。」
ジュリマックはひと蹴りした。
「ジュリ、彼女を甘く見ない方がいい…」
ゼリオが苦いをする。
「お払い箱にはさせないわよ。やれることはやるんだから!」
テイラーはプイッとすると、
「テロだとすると、警察の持つ犯罪履歴等を調べる必要がある。その機密情報を、君達に漏洩させるわけにはいかないんだよ。わかってくれ。」
察したゼリオとベックは首を振った。
「このメッセージを残したのは、ジョン・コリアとマリアンとエセルなのよ?彼らを調べれば、計画がわかるかも知れないじゃない!」
「これまでも彼らを調べて来ただろ!もうわかることは無いはずだ。」
「前はね?今はゼリオが関係している可能性がわかったのよ?」
「それがなんだって言うんだ?」
「彼らも、悪魔が関係しているかも知れないじゃない!」
「・・・。結局、創造的なことか…。まぁそれなら問題無い。」
ジュリマックは折れたのであった。
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