黒猫と白いライオン編06
テイラーは絵を並べた。
「私達が2つのシンボルから仮説した考えで言うと、絵の順番はこうだと思う。」
【リリス】→【戦士】→【魔女】
それを見たゼリオは呟く。
「リリスを取り戻すには、皆既日食が起きている時にイブを消すってことか。」
「でもさ、皆既日食は現実的だけど、結果は創造的だよね。」
ベックは背もたれに体重を乗せ、ため息をついた。
「そうとも限らんぞ。」
ベックのパソコンをいじっているジュリマックが言い放つ。
「ジュリー、なにか見つかったの?」
「あぁ、これを見てくれ。」
【ラグナロク】
「北欧神話で日食は、世界の終末の日に起きるみたいだ。」
「それって…」
テイラーが青ざめていく。
「最悪な仮説だが、奴らの目的は、世界規模のテロ計画を伝承しているのかも知れない。」
ベックは、横にいるジュリマックに質問する。
「テロ行為を起こすことで、イブなる者を消し、リリスなる者を取り戻すってことですか!?」
「そういうことなのかもな。奴らは危険な組織の可能性がある。これからは一層、行動を慎重にしよう。」
「待って!!」
突然テイラーが声を荒げる。
「どうした!?」
「なに!?」
ジュリマックとベックが反応する。
「組織はかなり古くからある組織なのよ?
誰も未来のことなんてわからないのに、誰かを消すとか、誰かを取り戻すとか、わかるはずが無くない!?」
「まぁそうだが…抽象的なことなのかもな。」
ジュリマックは腕を組んだ。
「けど!げど…1人だけ可能な人がいるの。」
テイラーが見る先には、うつむいているゼリオがいた。
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