黒猫と白いライオン編05
「北欧神話では、ズルズル、黒猫は魔女の化身でズルズル、不吉を意味するね。白いライオンは、ドキュメンタリー映画しかヒットしない。」
「魔女と関係しているのは、他の神話でもあるから…」
テイラーはやっぱりかと思った。
「あの猫は可愛かったが、この猫は不気味だな。」
飽きて来たジュリマックが絵に難癖つける。
テイラーはその言葉を聞いて、黒猫に目をやると、同じような言葉を思い出し、呟いた。
「シジ…」
※ リリス絵の謎編05
そしてホワイトライオンを見る。
「モロ…」
※黒猫と白いライオン編01
「これ、黒猫でも白いライオンでも無いんじゃない?」
そのテイラーの言葉に3人は固まった。
直後、ベックはPCで北欧神話の白と黒を調べると、ある神話がヒットした。
【黒い狼ハティ】と【白い狼マーナガルム】
「神話では、ハティは月を追う狼、マーナガルムは太陽の前後を走る狼らしい。」
ゼリオが呟く。
「黒猫は月を表し、ライオンは太陽を表す…彼女は黒猫と白いライオンを、ハティとマーナガルムに導かせるためのヒントにしたのか。」
「ハティとマーナガルムだとしたらどんな意味をするんだ?」
ジュリマックは興味を取り戻す。
するとテイラーが閃いたようにベックに頼む。
「ベック!魔女と戦士を透かせて合わせることできる!?」
「おっけ、そんなの容易いよ。」
合わせた画像を共有する。
ゼリオが言った。
「ライオンが猫を喰らっている…」
「喰らってるってことは?」
ジュリマックが答えを聞きたがる。
「皆既日食よ。」