黒猫と白いライオン編04
テイラーがカールに相談した日。
ジュリマックが事件に絡んだ日。
ゼリオがエイミーに絡まれた日。
その日の夜、ゼリオは早上がりだったため、黒猫と白いライオンについてカメラ通話が始まった。
「ハクション。ハーーークション。ズルズル。」
「大丈夫か、ベック!?ジュリの次はベックが体調不良じゃないか。」
「ズルズル、違うんだ、ジュリマックさんが帰って来た瞬間、くしゃみが…ヘぇ〜クション。」
「あれ、ジュリー、今日は基地にいる曜日じゃないよね?」
テイラーが質問する。
その質問にジュリマックが画面に現れた。
「事件終わりで、ロンドンまで帰るのが面倒くさかったからこっちに帰って来たんだ。」
「あなた本当に公務員なの?」
テイラーは笑いながら、質問するとジュリマックは「多分ね?」と返すのであった。
「ところでベックはどうしたの?」
ゼリオが質問する。
「おそらく猫アレルギーだろ。」
ジュリマックは事件現場にいた猫のことを話すと、テイラーが尽かさず反応する。
「猫!?!?いいなあ〜触りたい!」
「やっぱ君とは、合わないみたいだ。」
鼻声のベックは皮肉を言った。
「どんな猫?」
「モフモフで、ノルウェーなんちゃらって言ってたな。」
「テイラーは猫が好きなんだね。」
「えぇ、猫派なの!」
そんなこんなで黒猫と白いライオンについて、考察が行われた。
「結局どんな意味なんだ?意味が絞れなくないか?」
「たしかに…これじゃあ雲を掴むようだわ。」
テイラーが続けて独り言を言う。
「エセル、あなたは何を伝えたいの?」
ゼリオが、エイミーに言った言葉を思い出す。
『相手の気持ち…』
そして大きめの声でゼリオも独り言を始めた。
「マリアンがリリスを描いて、魔女と戦士はエセルが書いた…けど、黒猫と白いライオンをマリアンと同じ考えで調べてないだろうか?」
その独り言にテイラーが反応する。
「この2人の境遇が似過ぎてて、考えが一緒になっちゃってたかも。2人が違うとこはなんだろう。」
ベックがPCで調べる。
「当時のイギリスでは、亡妻の姉妹との結婚は認められてなかったから、ノルウェーで結婚式を挙げたらしい。ジョンとエセルの子は、ノルウェー大使になってるくらいだから、エセルはノルウェーに影響されてたと思うよ。」
「捜査範囲は違ったってわけか。範囲はノルウェー。北欧神話か!」
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