表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エバーシンス  作者: k-ta
5/80

5

 世の中、女性蔑視。男女不平等。女性差別と女性に対しての捉え方に様々な問題が生じている時代だが、私は、それが社会や男性のせいだと決めつけられないと思う。女性が女性の足を引っ張っている。仕事は一生懸命でなくていい、ちょうどいい頃にちょうどいい相手と出会い、結婚退職し、専業主婦になることが、女の幸せ、いや、勝ち組の女である。仕事を一生懸命するのは、結婚相手がいないから、仕事に逃げるしかない。と言う考えの人が一定数いる。しかし、それを自らが考えているのに、指摘されると差別だだの、バカにされたなどと騒ぎ立てる。世の男性はそれがわかっているから、何も反論しない。なぜか。面倒だから。相手にするだけ、労力の無駄だと考えている。まさにそれが腹が立つ。私は、仕事も恋愛もしっかり両立させることこそが、生きる意味ではないかとさえ思う。だから、対等でいたい。足を引っ張らないで欲しい。ただこの考えを表に出すと、必死、かわいそうな人、負け組とくだらないレッテルを貼られてしまう。どう叫んでも不利な状況だ。

 だから、私は女性には期待しないで、接している。そうじゃないと身がもたないから。次から次に入ってくる新入社員の中に、ここは昭和かと思うほど、結婚相手を探す為に就職している子がいる。それが悪いことではない。だが会社側としては、初期投資にお金がかかっているのに、2、3年で辞められては、採算が合わない。となると、これまた男女差別だと言われるが、男性の方が辞めない確率は高くなるのではないかという結論に至るのも否定できない。とにかくより名のある会社に入りたいには、それぞれの策略があり、それが、会社貢献に努めたいと純粋に思っている人は何%いるのだろう。採用側もそれがわかると楽ではあるだろう。ただその人材が会社貢献できるのかは別の話になる。期待した新人にたくさんの事を教えても、結婚で退職する。出産するとなると全く状況は変わり今までのペースでは仕事ができない、他にしてみたいことがあると退職し、この丁寧に教えた日々は何だったんだろうと、毎回喪失感に苛まれる。とはいえ、何も教えないわけにはいかない。ここで、私はこの結論が妥当だと考えた。必要最低限は教え、自分が先輩から教わったことや自分が経験した事は敢えて教えず、自分で吸収して貰うことにした。自分の経験を使ってもらうのは一向に構わない。自分も常にアップデートしていきたいと考えているからだ。これが大事じゃないかと。過去の他人のした経験をなぞるようでは、そこで成長は止まる。成長する人、向上心のある人は教えなくても、見て学び、自分の形に変化させることができる。だから、教えない。そして、期待しないことにした。期待しないは本当に難しい。期待したい気持ちが、どうしても出てきてしまう。

 まぁ今年入社の新人はわかりやすい。彼女は、この企業のネームバリューを持っていればいいのであろう。仕事に対して、重きを置いていない。その方がいい。何も教えないことに罪悪感がない。期待したい気持ちもわかない。きっと、2,3年もすれば、幸せいっぱいの表情で、退職届をもってくるだろう。

 女性が女性の地位を下げている。でも私は突き進みたい。こんな逆境だからこそ、生きてる実感を貰っている。でも世間では結婚できてない可哀想な女だ。そんなに可愛げがないから結婚できない。と思われているのもわかっている。女の幸せの指標には必ず結婚が付き纏う。結婚してないと不幸なのだ。私は不幸なのだろうか。ほとんど誰も残っていないオフィスで、水上は、残業の間にふと考えこんでしまっていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ