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「いたいた。結城さん」
「おはよう。福岡君」
「この間借りたDVDありがとうございました。やっぱ○ちゃん最高ですね」
「でしょ。これほっこりするから好きなんだよね。」
「中●美◎がコメディタッチの役ってのもいいですね」
「そうそう。結構ズバズバいったり、気の強い役で2人の掛け合いが面白いよね」
「これ、リアルタイムの奴でしょ?」
「そう。画質が悪いだろ」
「当時のCMとかも楽しめました。結城さん、やっぱ変態ですね」
「これのどこが」
「こんなの、普通ドン引かれますよ。絶対言わない方がいいです」
「だから福岡君だけにしか言ってない。他の人がわかってくれると思わないもん」
「また何か貸してくださいよ」
「何がいい?」
「今何がいいって言われても思いつかないし、何があるんですか?」
「何があるって、リストアップしてくるか」
「それ手間かけてしまいますね。あっ、じゃあ今度結城さん家行ってもいいですか?」
「えっ、家?」
「ダメですか?」
「ダメ。めっちゃ汚いし、部屋入れたもんじゃないもん」
「別に彼女とかじゃあるまいし、野郎だから、そんなん汚くても気にしませんって。いいじゃないですか?」
「えっー」
「そんなに嫌がります」
「人、家にあげないで生きてきたのに」
「そんなオーバーな。いいじゃないですか。ね?」
「わかった。でもほんと掃除したいから、今度の土日以降な。」
「じゃあ日曜」
「今聞いてた?土日以降ってことは、日曜はダメだってことよ」
「日曜の夜ならいいでしょ」
「日曜の夜って、明日から仕事で憂鬱なのに」
「いいじゃないですか?飲みましょうよ」
「飲まない飲まない」
「じゃあいつならいいんですか?」
「次の土曜とかは?」
「遅すぎますよ。早く見たいのに」
「わがままだなぁ」
「日曜、そんな長居しませんから」
「わかったよ」
「じゃあ6時くらいから行きますね。後で住所、メールで送ってくださいね。では、行ってきます」
「行ってらっしゃい」
こういう押しの強さや行動力が営業に向いてる所以なのだなと、感心させられた。が、部屋の掃除面倒。日曜、面倒。なんか断る方法はないものか。と、思いつつ、受け入れている自分がいた。




