神の国を侵略した龍《ドラゴン》 19
「ミサイル発射!」
F2戦闘機が一斉にミサイルを発射。それが怪獣に向かって飛んできます。
「はーっ!」
怪獣が気合を入れると、怪獣の身体が半透明なドームのようなものに包まれました。ミサイルが次々とその半透明なものに着弾していきます。ものすごい炎と煙が上がりました。
が、爆煙が収まると、半透明なドームはそのままでした。もちろんドームの中の怪獣もなんら変化なし。F2戦闘機のパイロットはびっくりしてます。
「き、効いてない?・・・ もう1回攻撃するぞ!」
再びF2戦闘機が一斉にミサイルを放ちました。それがすべて半透明な物質に当たりますが、やはり何も変化ありません。
ドームの中では怪獣が眼を不気味に光らせ、悠然と構えてます。怪獣は遠くに空中停止しているストーク号とヘロン号をにらみました。
「あいつらは女神の仲間。あいつらを攻撃すれば、きっと女神が現れるはず!」
ヘロン号のコックピット、橋本隊員がつぶやきました。
「怪獣のやつ、ぜんぜん反撃しないな。やられっぱなしじゃないか?」
それに倉見隊員が応えました。
「でも、空自の攻撃もぜんぜん効いてませんねぇ」
F2戦闘機の一方的な攻撃が続きます。と、そのパイロットの1人が無線で発言しました。
「残弾少なくなってきました!」
それに別のF2戦闘機のパイロットが応えました。
「仕方がないな。一度離脱しよう!」
そのパイロットは横目でストーク号とヘロン号を見て、
「ちょっとの間、やつらに任せてみるか」
F2戦闘機7機が一斉に帰路につきました。ヘロン号の倉見隊員はそれを見て、
「空自はお帰りですか?」
それに橋本隊員が応えました。
「転進ていうやつだろ。じゃ、始めるとすっかーっ!」
ストーク号とヘロン号のジェットエンジンに火がつき、怪獣に向かって飛び始めました。怪獣はそれを見てつぶやきました。
「ふふ、やっと来たか!」
怪獣はドーム型バリアを解除し、羽ばたきました。そしてそのまま浮上、ストーク号とヘロン号に突っ込んで行きます。
「いくよーっ!」
ヘロン号のコックピット。橋本隊員が命令です。
「ミサイル発射!」
それに同じヘロン号に乗ってる倉見隊員とストーク号に乗ってる上溝隊員が応えました。
「了解!」
ストーク号とヘロン号が同時に複数のミサイル発射。怪獣はそれを見て、
「甘い!」
怪獣が火焔を吐き、それらのミサイルをすべて破壊。それを見て橋本隊員が悔しがりました。
「ちっ・・・」
さらにその火焔はストーク号とヘロン号を襲います。ストーク号とヘロン号は左右に分かれてこの火焔を回避。
橋本隊員は横目で遠ざかっていく怪獣を見ました。
「まともにミサイルを撃ってはだめか・・・ さて、どうする?」
一方、怪獣の眼はヘロン号を捉えたまま。
「ふふ、ここにはあの密林のような高い建物はないぞ!」
ヘロン号は大きく旋回。怪獣はそのヘロン号に向かって火焔を吐きました。きりもみ回転でこの火焔を避けるヘロン号。
「くっ!」
橋本隊員が横目で怪獣を見てつぶやきました。
「くそーっ! 遮蔽物がないところで火焔を吐かれると、逃げるのが大変だ・・・」
ヘロン号はさらに旋回。怪獣の真後ろに。ここでミサイルを4発発射。
「喰らえーっ!」
怪獣はさっと振り向き、火焔を吐きました。
「ムダだって言ってるだろーが!」




