神の国を侵略した龍《ドラゴン》 17
女の発言が続いてます。
「でも、どんなに破壊しても、私の心は晴れなかった。いつかは元の世界に戻って、人類を屈服させたい。人類を屈服させたら、今度は神の国に行って、人類に協力した神をぶっ潰したい。それが今の私の夢だ」
「ほんとうに神の国なんてあるのか?」
「あるじゃないですか、ここに」
女医さんは少し笑いました。
「ふふ、そっか」
それからしばらくして、女医さんは外来患者を診察してました。と、突然診療所が大きく揺れました。
「なんだなんだ、地震か!?」
女医さんが慌てて外に出ると、外では何も起きてません。平和な日常そのもの。なお、外は昼間。快晴でした。女医さんはまたもやびっくり。
「へっ?・・・」
と、その女医さんの顔を影が横切りました。女医さんがはっとして見上げると、怪獣が上空を旋回してました。あの女が怪獣に変身したのです。怪獣は女医さんを見てつぶやきました。
「ありがとう」
女医さんもつぶやきました。
「せっかく助けてやったたんだ。粗末にするなよ、命を」
一方こちらは大病院の病室の女神隊員です。女神隊員は今テレストリアルガードの隊員服を着てます。隊員服を着終わると、フルフェイスのヘルメットを被りました。
実は女神隊員は、たった今医師から退院許可が出たばかり。そのせいでうきうきわくわく状態なのです。
と、突然備え付けの固定電話が鳴りました。女神隊員は慌ててその電話に出ました。
「はい、もしもし・・・」
と、突然女神隊員の顔が驚きに変わりました。
「ええ!?」
ここはテレストリアルガード基地サブオペレーションルーム。橋本隊員が固定電話に出ています。
「例の怪獣がまた出たんだ。悪いが、迎えに行けなくなった」
受話器から女神隊員の声。
「え・・・ どこに出たんですか?」
「言えないな。あんた、テレポーテーションで来るだろ」
病室の中、女神隊員は心の中で「ちぇっ」とつぶやきました。
再びサブオペレーションルーム。橋本隊員が電話を切りました。そして後ろに並んでいる倉見隊員・寒川隊員・上溝隊員に命令しました。
「よし、お前ら、行くぞ!」
「はい!」
テレストリアルガード基地の滑走路。今ストーク号とヘロン号が垂直に浮上しました。
ストーク号のコックピットには寒川隊員と上溝隊員、ヘロン号には橋本隊員と倉見隊員が座ってます。今日は隊長がまだ入院中なので、上溝隊員が隊長のシートに座ってました。
ストーク号はいつもは積んでないジェイダム爆弾を満載してます。内半分はバンカーバスター。
ヘロン号は機動性を優先していつもは半分しかミサイルを積んでないのですが、こちらもジェイダム爆弾を満載してます。
ヘロン号のコックピットに座ってるシールドとマスクをしている橋本隊員が命令です。
「よーし、ジャンプ!」
残りの隊員が一斉に応えました。
「了解!」
ストーク号とヘロン号がふっと消えました。
一方女神隊員ですが、病室でヘルメットをかぶったまま、ノートパソコンであの掲示板を見ています。
「今怪獣が通り過ぎて行った」
「すごい風圧だったよ@佐川市」
女神隊員はそれを読んで、
「佐川市?」
女神隊員は今度はノートパソコンで地図を広げました。
「ここかあ、佐川市・・・」
女神隊員はテレポーテーションを使う気になりました。けど、ちょっとためらいがありました。




