神の国を侵略した龍《ドラゴン》 8
女神隊員も炎に包まれた街を見て、
「街が壊される。次は受け止めないと・・・」
怪獣は口の中に再び炎をため込んでます。
「もう1回!・・・」
「させるか!」
女神隊員は一緒に巨大化したレーザーガンを取り出し、発射。その光弾が怪獣の額に命中します。が、やはり何も効いてません。
「だから、そんなものはなんにも効かないと言ってんだろ!」
怪獣は火焔を吐きました。それに対し女神隊員はバリアを張りました。
バリアには特に決まったポーズはありませんが、片ひざを付き、両腕を真っ直ぐ伸ばし、両掌を目いっぱいに広げ、バリアを張りました。ハニカム構造の光のバリアは3層にもなってます。
正直女神隊員はまた避けたい気分です。けど、これ以上街を壊されてはいけません。自ら盾になることを選びました。
ついに怪獣の吐いた火焔が女神隊員のバリアに命中。最初のバリアはいとも簡単に破壊、突破。2つ目も破壊、突破。そして最後の3つ目も突破されました。
女神隊員の身体は火焔を浴び、大きく吹き飛ばされてしまいました。それを見て隊長、寒川隊員、橋本隊員、倉見隊員は大きな衝撃を受けました。
「ああ・・・」
女神隊員の身体ははげしく地面に叩きつけられました。次の瞬間、女神の身体はすーっと縮小、等身化しました。怪獣はそれを見て、高笑いしました。
「はっはっはーっ、口ほどにもないわ!」
隊長は青ざめて顔。寒川隊員に命令です。
「おい、降ろしてくれーっ!」
「は、はい!」
ストーク号が空中停止。腹から真下に淡い光が1条放たれました。エレベーターのシャフト代わりの光です。そこから隊長の身体が降りてきました。怪獣はその光景を見て、
「ん、天使降臨?・・・」
隊長は地面に降りると、女神隊員の身体に向かって駆け出しました。
「くそーっ、死んでないよな? 女神・・・」
その発言は独り言でそれゆえ小声でしたが、聞き耳を立ててた怪獣の耳にははっきりと届きました。
「女神だと? あいつは女神なのか? じゃ、今駆け付けた男は天使ではなく、神? ここは神の国だったのか?・・・」
ちなみに、ヘロン号はこの時点でも怪獣の後頭部にビームを浴びせてますが、怪獣にはまったく効いてなく、そのせいか怪獣もまったく反応してません。コックピットの橋本隊員は焦ります。
「くそーっ、効いてねぇ・・・ 何かやつに効く兵器はないのかよ!?」
地上では隊長が女神隊員の両肩を握り、その身体を揺らしてました。
「おい、女神、しっかりしろーっ!」
しかし、女神隊員は何も反応しません。隊長は女神隊員のヘルメットを取りました。すると女神隊員の単眼が丸見えになりました。
隊長は自分の右手のグローブの中指の先っぽを噛み、そのグローブを取り、その手を女神隊員の首筋に当てました。
「脈はある・・・」
そのヘルメットに寒川隊員からの無線が入りました。
「隊長、空自が来ます! F2です!」
曇天の上、5機のF2戦闘機がV字に編隊を組んで飛んできました。
「くっそーっ! こんなときに・・・」
隊長は女神隊員の身体をお姫様抱っこで抱え上げようとします。が、女神隊員は意外と体重がありました。
「お、重い・・・ こいつ、なんでこんなに重いんだ?」
当たり前です。女神隊員は細身ですが、身長が175cmもあるのです。女性でも重くって当たり前なのです。




