神の国を侵略した龍《ドラゴン》 7
ストーク号の腹から2基の砲塔が出現。同時にビーム砲を発射。2条の光線が怪獣のうなじの同じ個所に同時着弾。炸裂。しかし、怪獣は涼しい顔をしています。
隊長はただ驚くだけ。
「き、効いてない?・・・」
それに寒川隊員が応えました。
「隊長、あの怪獣の上から見える部分は、皮膚がぶ厚いんじゃないですか?」
「なるほど、それでビーム砲が効かないのか?・・・ てことは、脇から攻撃すれば・・・」
隊長周囲を見ました。
「しかし、このビル群・・・ ここじゃ脇からの攻撃は絶対ムリだな・・・」
しかたなくストーク号とヘロン号は上空で待機となりました。その間も怪獣は道路を進行していきます。
怪獣は渋谷公園通りからNHK方向へ。ようやくビル群がなくなりました。ストーク号は高度を下げました。
「よーし、今だ! ビーム砲発射!」
コックピットの隊長がコンソールと一体になったトリガーを引きました。するとストーク号の下部の砲塔2基がビーム砲を発射。2条の光線が怪獣の頬の同じ個所を捉えました。炸裂。が、やはり何も効いてません。隊長は驚いてます。
「き、効いてない?・・・」
寒川隊員も驚いてます。
「どうなってんだ、あいつの身体は!?」
「うざいんだよーっ!」
怪獣が再び火焔を放射。それがストーク号に向かいます。隊長の命令。
「ショートジャンプ!」
寒川隊員が応えます。
「了解!」
火焔がストーク号に届く寸前、ストーク号が消滅。次の瞬間、怪獣の反対側にストーク号が出現。怪獣はそれを横目で見て、
「え、魔法?・・・ ふふ、この世界の人間は転送魔法が使えるのか? こいつはおもしろいじゃないか!」
再びストーク号のコックピット。女神隊員が5点式シートベルトを外しながら、
「隊長、私が行きます!」
隊長が横目で後ろの女神隊員を見て、
「大丈夫か? これまでの相手とは、ぜんぜん違うぞ!?」
「ふふ、軽く片付けてやりますよ!」
「ふ、そっか。じゃ、頼む!」
次の瞬間女神隊員の姿はふっと消えました。
と、ストーク号よりはるかに高い空に黒い渦巻き状の雲が現れ、そこから巨大化した女神隊員の身体が出現しました。
女神隊員は自由落下で落ちて行きます。その脚は蹴る体勢で、さらに青白い光に包まれてます。
「てゃーっ!」
女神隊員の脚が怪獣の頭を蹴りました。怪獣の身体は大きく弾き飛ばされ、駐車場のアスファルトに叩きつけられました。それを見て隊長、寒川隊員、橋本隊員、倉見隊員は大喜びです。
「やったーっ!」
怪獣は顔を上げ、犬のようにブルブルと身体を振りました。
「くはーっ! このーっ!」
怪獣は女神隊員を見て、ニヤッと笑いました。
「へへ、この世界には巨人がいるのか? ふ、軽~く片付けてやるかーっ!」
怪獣は口の中に炎を溜めてます。火焔を吐く気です。ヘロン号のコックピットの隊長が叫びました。
「やつは火焔を吐く気だ! バリアは効かないぞ! 気を付けろ!」
怪獣が火焔を吐きました。
「死ねーっ!」
その火焔が女神隊員に向かいます。女神隊員はさっと横に避けました。するとその背後にあった巨大な建物に火焔が命中。建物はあっという間に炎に包まれ、木端微塵に吹き飛びました。
火焔はそれで止まることなく、一直線に建物を次々と壊していきます。それを上空から見ていたストーク号の寒川隊員は唖然としてしまいました。
「な、なんて炎だ!?」
隊長。
「は、はるか彼方まで燃えてるぞ?・・・」




