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女神 1~10章(全面推敲版)  作者: のどか
第4章 前方の敵後方の敵
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前方の敵後方の敵 17

 と、その瞬間、バーン! いきなり激しい音。

「へ?・・・」

 上溝隊員がびっくりしてその方向を見ると、女神隊員が両掌でテーブルを激しく叩いたところでした。女神隊員は涙声で、

「なんで、なんで無罪なんですか!?」

「無罪とは言ってないぞ。今日のところは一時釈放だ。あと1時間もすればJ1から迎えが来る」

「なんで? なんで!? あいつら、たくさん悪いことしたのにーっ!」

「残念だが、この国の今の法律では、裁けるか裁けないか、五分五分てところだ。

 あんたは自分の同胞を大量に殺した罪で裁きたいと思ってるようだが、こればっかりはどうしようもないんだ」

「私の同胞には人権はないから!?」

「ああ、そうだ。この国では地球人にしか与えられないんだ、人権は、残念だがな」

「で、でも、やつら、テレストリアルガードにも攻撃した!」

「だから、それで罪に問えるかどうか、半々てところなんだよ。ま、テレストリアルガード法には明確に違反してるから、懲戒解雇はまぬがれないな」

「なんで、なんで・・・

 うおーっ!」

 女神隊員は吼えました。上溝隊員はびっくりして身を縮めました。

 女神隊員は両ひじを腋につけました。その両手にはそれぞれ違う色の光のエネルギーが集まってきます。これはあの光線技のルーティン。上溝隊員は焦りました。

「ええ、ここで破壊光線を撃つ気?・・・

 ちょ、ちょっと~ ここではやめてよーっ!」

 けど、隊長は止めようとしません。女神隊員は光に包まれた両手を頭上高く挙げ、そして振り下ろしました。両手が水平になったところで両掌を合すとビームが発生。ビームは壁に向かいます。


 廊下を橋本隊員と倉見隊員が歩いてます。と、突然の轟音とフラッシュ光。眼の前の左側の壁が木端微塵に吹き飛び、さらに右側の壁もえぐられました。あまりのできごとに、2人とも眼が点になってます。

「へ・・・」

 サブオペレーションルームでは女神隊員の激しい呼吸音が響いてます。隊長はそんな女神隊員に声をかけました。

「気が済んだか?」

 女神隊員は再び吼えました。今回は半分涙声です。

「うわーっ!」


 1時間後テレストリアルガード専用輸送機ペリカン号が、テレストリアルガード基地の滑走路の端にタッチダウンしました。ペリカン号はスペースシャトルのような機体。垂直離着陸ができないようで、滑走路を使っての着陸でした。

 ペリカン号はカマボコ型の格納庫の横に停まりました。それを3階建ての建物の3階の窓から見ている3つの人影があります。上溝隊員、海老名隊員、そしてこの2人の後ろに立っている女神隊員です。

 女神隊員は前髪のウィッグだけで特徴的な単眼を隠してました。

 ペリカン号の背は高く、コックピットの位置は3人が立ってる場所よりも更に高いところにあります。海老名隊員はそれを見上げて、

「いつ以来かなあ、ペリカン号がここに来たのは?」

 上溝隊員が応えました。

「今年に入って初めてね」

 女神隊員は沈黙してました。2人の会話とは別次元にいるようです。

 ペリカン号の着陸ギアの前に入谷隊長、宮山隊員、番田隊員が立ちました。その側で香川隊長と橋本隊員が2人のJ1の隊員(ペリカン号乗員)と軍隊式あいさつをしてます。

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