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女神 1~10章(全面推敲版)  作者: のどか
第4章 前方の敵後方の敵
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前方の敵後方の敵 15

 と、空中停止していたスペースストーク号が急浮上を始めました。それを見てヘロン号のコックピットの橋本隊員が叫びます。

「ちっ! 逃がすかよーっ!」

 ヘロン号がビームを発射。それがスペースストーク号の後部に命中。スペースストーク号は煙を吐きながらゆっくりと落下していきます。

 これを見てマニアたちはまたざわつきました。

「な、なんだ? テレストリアルガードの中で内紛が起きてるのか?・・・」


 テレストリアルガード基地、ここは以前女神隊員が尋問された会議室のような部屋です。

 今J1の3人が詰問されてます。3人ともパイプイスに座らされていて、両手は後ろ手。その両手には長机の脚を絡ませる形で手錠が掛けられています。そう、いつぞやの女神隊員とまったく同じ状況。

 手錠はふつーの手錠ではありません。腕のサポーターのようなものを鎖でつないだ、電気ショックが流れる手錠です。

 この様子は2台の三脚に取り付けられたムービーカメラで撮影されてます。J1の3人にはあまりにも屈辱的な対応です。

 入谷隊長が口を開きました。

「ふっ、こんなことして、お前ら、ダダで済むと思ってるのか?」

 この3人を立って詰問してる香川隊長・橋本隊員・倉見隊員・寒川隊員。橋本隊員が言い返します。

「それはこっちのセリフだ。お前らの蛮行は全部録画して、もう総理大臣に送ってあるからな! お前ら、全員クビだ! 懲戒免職!」

 宮山隊員は笑いながら、

「あはは、お前ら、オレを誰だと思ってるんだ? 元総理宮山総一郎の孫、宮山駿介だぞ!」

 それを聞いて倉見隊員が思わず苦笑します。

「お前さぁ、カメラが廻ってる前でよくそんな恥ずかしい発言ができるもんだなあ、ええ!?」

 香川隊長が入谷隊長に質問です。

「なんでわれわれを攻撃した?」

「お前らを攻撃したんじゃない。あの女を攻撃したんだ!」

「女神隊員を?」

「ああ。4か月前オレたちはやつが乗ってきた難民船を攻撃した。そうしたらやり過ぎだとたくさんの非難がきた。インターネットを通じてたくさんの罵詈雑言がきたんだ!」

 それを聞いて橋本隊員が激怒。

「当たり前だろ。お前ら、むこの難民を5000人も殺したんだぞ!」

 入谷隊長が反論。

「何が当たり前だ! 我々は我々の職務を全うしただけだ!

 1か月前やつらの遺体写真が流出した。そうしたらその罵詈雑言は止まった。逆によくやったというメールまでいただいたよ。

 でも、それは持って3日。4日目あたりからまた罵詈雑言が復活した。いや、逆に激しくなった。中にはオレたちの写真を一つ眼にしたコラ写真や、黒焦げ死体にしたコラ写真まであったよ。あれには参ったな・・・

 このままでは我々の業務に支障が出ると思い、そこで対策会議を開いた。そこで出た答えは2つだった。1つは、あの事件の唯一の生き残りのあの女に謝罪して、その映像を公開する」

 香川隊長は苦笑して、

「ふ~ん、なるほど・・・ で、もう1つは?」

 入谷隊長は少し考え、ぽつりと言いました。

「ビデオ止めろ」

 香川隊長もちょっと考え、倉見隊員と寒川隊員を見ました。

「おい、止めてやれ!」

「了解!」

 2人はそれぞれ三脚に取り付けられたムービーカメラを止めました。香川隊長はそれを確認して、入谷隊長を見ました。

「おい、ビデオ止めてやったぞ」

 しかし、入谷隊長は無言です。香川隊長は大声で促しました。

「おい!」

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