前方の敵後方の敵 13
女神隊員はレーザーガンを発射。パシューッ! その光弾が宇宙人Bの胸を甲冑ごと貫通。
「そ、そんな・・・」
宇宙人Bはあっけなく倒れてしまいました。それを見てマニアたちは大喜び。
「やったー!」
「さすがヘルメットレディーっ!」
狂喜乱舞しているマニアの中には、先ほど全身に粉を浴びてしまったマニアもいました。
「ああ、こんなにすごいものを見られるなんて、オレはなんて幸せなんだ~!」
宇宙人Cがヘロン号のビームに倒され、宇宙人Aもストーク号のビームにあっけなく破れてしまいました。マニアたちの歓声はさらに大きくなりました。
「すっごーい!」
「やっぱ日本のテレストリアルガードは世界一、いや、宇宙一だ!」
ストーク号のコックピットの隊長がそのマニアたちをコンソールのモニターで見てます。
「あは、こんな早朝からご苦労なこった!」
と、寒川隊員が四次元レーダーの異変に気づき、はっとしました。
「隊長、大変です! 透明な未確認飛行物体がいます!」
「何っ!?」
隊長はヘルメットと一体になった無線機に叫びました。
「女神、伏せろ!」
地上の女神隊員はその声を聞いて、はっとしました。
と、一条の光弾が女神隊員の真後ろから地面と平行に飛んできました。が、光弾が女神隊員の背中に命中する寸前、女神隊員は身体をさっと伏せました。通り過ぎていく光弾。女神隊員は少し顔を上げ、その光弾の行く先を確認しました。
マニアたちはびっくり。
「な、なんだ、今の光弾は?」
ストーク号のコックピットの隊長が寒川隊員に命令します。
「ミサイル発射!」
「了解!」
ストーク号がミサイルを2発同時発射。そのミサイルが何もない上空で炸裂。すると大量の粉が発生。その粉の中から1つの機体が現れました。マニアたちはその機体を見て驚きました。
「あ、あれはスペースストーク号じゃないか?・・・」
そう、それはスペースストーク号だったのです。
ストーク号のコックピットの隊長。
「ふっ、来たか、やっぱり・・・」
寒川隊員が応えました。
「そ、それが・・・ 状況からして、昨夜からずーっとここに着陸して待機してたようです!」
「お、おい、ほんとか? なんでそんなめんどくさいことを?・・・」
女神隊員は立ち上がり、そしてスペースストーク号を見ました。それを見た途端、女神隊員にある忌まわしい記憶が沸き上がりました。女神隊員が乗ってきた宇宙船を攻撃した3隻の宇宙船。その中心にいた宇宙船が今目の前にいるのです。
「あ、あの時の!・・・」
女神隊員の怒りのボルテージが一気に上昇しました。
「うぉーっ!」
ヘロン号のコックピットの橋本隊員は、この光景を俯瞰して、つぶやきました。
「こいつぁ、ヤバイぞ・・・」
そしてヘルメットと一体になった無線機に話しかけました。
「隊長、どうします?」
ストーク号のコックピットの隊長が応えました。
「ここは女神隊員に任せよう。あいつにだって分別はあるはずだ」
スペースストーク号のコックピット。入谷隊長は不気味に眼を光らせました。
「ふっ、こいつ、延髄を損傷したんじゃないのか?
撃てーっ!」
入谷隊長の右側に座ってた宮山隊員は、その命令に懐疑的です。
「いいんですか、隊長? もう正体がバレてますよ」
「構わん。正体がバレた時点で我々の懲戒処分は確定的だ。もう何やっても同じだろ。それにあいつは宇宙人だ。殺しても法的問題はゼロだ!」
「了解!」




