前方の敵後方の敵 10
女神隊員はとりあえず、
「ええ・・・ う、うん、まあ・・・」
と、イエスともノーとも取れる返事をしました。けど、海老名隊員はイエスとみなしたようです。で、
「じゃ、今度私が買ってあげる」
女神隊員はまたもやびっくり。
「ええ、いいの?」
海老名隊員はノートパソコンのアニメの画面を閉じ、インターネットの画面を開きました。ちなみに、この住居区画はどこでもインターネットを使えるように無線LANが完備されてます。
海老名隊員が開いたページは、コスプレアイテムを売ってる通販のサイトでした。ブックマークをつけていたらしく、いきなり幼い女王が被っていた帽子が出てきました。
「ほら、これ」
それを見た瞬間、女神隊員はその帽子が欲しくなってしまいました。
「ふぁ~・・・」
再びサブオペレーションルーム。今J1の3人が部屋を出て行くところ。入谷隊長が捨てゼリフのような発言をしました。
「1週間後また来る。邪魔したな」
引き分けの自動ドアが閉まりました。それを見て香川隊長が1つ息を吐きました。
「ふ~ J1の連中はどうも好かんなあ・・・」
隊長はテーブルに座り、固定電話の受話器を取りました。
「おっと、そういや、あれ、どうなった?」
隊長は受話器に話しかけました。
「もしもし、終わったか、死体回収は?・・・ はあ? 身長140cmだ?・・・ なんだそりゃ?」
隊長は電話を切り、橋本隊員を見ました。
「今日倒した宇宙人だが、やっと死体が見つかったらしい。身長は140cmだったそうだ」
「ええ? 40mはあったような・・・」
「140cmが正解だったんだろうな。最近は巨大化する宇宙人がはやってんのか?」
翌朝、太陽が昇ってきました。昨日テレストリアルガードと謎の宇宙人が闘った野原です。昨日不時着したストーク1号機が見えます。その周りには10人以上の警官が見えます。
さらにその外側には、警官の5倍以上の数の一般人が見えます。実は彼らはマニア。テレストリアルガードのオーバーテクノロジーを直に見られるチャンスはめったにないので、自然発生的に集まってきたようです。ただ、困ったことに、某国のスパイもかなり混じってるようです。
この光景をちょっと離れた丘の上から見てる3つの人影がありました。彼らは昨日未確認飛行物体に乗ってた宇宙人A・B・Cです。宇宙人Aはストーク号のコックピットに注目してます。その部分は昨日宇宙人Dによって破壊されてました。
「くっ・・・ あの機体はもう使えないか?・・・」
それに宇宙人Bが応えました。
「やつらをもう1回おびき出して、やつらの機体を奪うしかないですね」
宇宙人A。
「仕方がないか・・・ 全員で巨大化してやつらをおびき出すか?・・・」
宇宙人Cは巨大化した女神隊員を思い出し、
「しかし、やつらの中にも巨大化できるやつがいましたねぇ・・・」
「いや、状況的に巨大化できるやつはあの女だけだろう。あの女もやつらと一緒に駆け付けて来るはずだ! あいつさえやっつければ、あとはなんとかなるはずだ!
幸いにもこっちには個人携帯用の認識ステルス機能がある。これを使えば・・・」
宇宙人B。
「昨日は他の機体に邪魔されたが、3人同時に組み合えば1対1の局面が必ずできるはず!」
宇宙人Aが号令。
「よし、巨大化するぞ!」
宇宙人BとCが応えます。
「了解!」




