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女神 1~10章(全面推敲版)  作者: のどか
第4章 前方の敵後方の敵
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前方の敵後方の敵 9

 香川隊長はちょっと苦笑して、

「おいおい、何をどう誤解されてるというんだ?」

「4か月前、オレたちJ1は1隻の宇宙船を攻撃した。結果的にその船は難民船で、5000もの難民が瞬時に亡くなってしまった。それ以来、われわれはネットで誹謗中傷されるようになったんだ」

 ここで橋本隊員が口を挟みました。

「そりゃ誹謗中傷と言うより、非難と言った方がいいんじゃないか?」

 それに宮山隊員が激高しました。

「ふざけんな! オレたちゃマニュアル通り攻撃しただけだ!」

 入谷隊長は右手でその宮山隊員を押さえました。

「だから、落ち着けと言ってんだろ!」

 入谷隊長は再び香川隊長を見て、話を続けました。

「1か月前、その宇宙難民の写真がネットに流出した。その顔があまりにも異質で、一時期われわれへの誹謗中傷は消えたが、ここにきてまた誹謗中傷が増えてきたんだ。われわれはこの誹謗中傷を終わらせたいんだ!」

「う~ん・・・ 言いたいことがぜんぜんわからんなあ・・・ それと女神隊員とどういう関係があるんだ?」

 宮山隊員が再び喰ってかかりました。

「ふざけんな!」

 さらに番田隊員が、

「ちゃんと報告書に、女神はあのときの唯一の生き残りだって書いてあるじゃないか!」

 香川隊長は上溝隊員を見て、

「ん? そんなこと書いてあったのか?」

「はい」

 香川隊長は右手で額を押さえ、天井を見ました。

「あちゃ~ そっかあ・・・ そうだったかあ~・・・」

 入谷隊長。

「ふっ、こいつはお笑いだ。自分の書いた報告書の内容を忘れてたとは・・・ さあ、女神隊員に会わせてくれ!」

「会ってどうする?」

「会って謝罪する!」

「会って謝罪?・・・」

 香川隊長はちょっと考えました。と、突然右手で拳を作って、左手のてのひらの中心をポーンと叩きました。

「あは、そうか! 大量虐殺の唯一の生き残りの女神隊員に頭を下げて、その場面をカメラに収めて公開して、世間様に赦してもらおうという寸法かぁ!

 でもなあ、女神隊員はお前らが侵入を許したエイリアンに延髄を傷つけられてなあ、今強い薬で寝かされてるところだ。今会うのはちょっとムリだな」

 もちろんこれはうそです。女神隊員のけがは、軽傷より軽いものでした。でも、これを聞いて入谷隊長は悔しい顔を見せました。

「ちっ・・・」

 宮山隊員と番田隊員も苦虫をかみ潰したような顔になりました。香川隊長はそれを見て、

「ん、なんだなんだ、お前ら? まるで女神隊員あいつが延髄に大けがしたことを知ってるみたいじゃないか。まだ公式発表もしてないのに」

 と言って、笑いました。J1の3人はさらに気まずくなりました。


 さて、当の女神隊員ですが、このとき海老名隊員と一緒に女神隊員の部屋にいました。2人は1つのノートパソコンでアニメを見てました。

 リトルクイーンのいけない魔法マジック10話。そう、今日午前中隊長と女神隊員が見てたアニメです。女神隊員には2度目の視聴ですが、学校から帰ってきたばかりの海老名隊員は初視聴です。

 Aパートが終わってCM、と思いきや、映像が突然巻き戻し。女神隊員はびっくり。

「え?」

 映像を止めたのは海老名隊員でした。海老名隊員はリモコンを操作。映像を止めました。それは幼い女王のアップシーン。海老名隊員は幼い女王が被ってる帽子ウィッチズハットを指さし、

「女神さん、この帽子、どう? 欲しいと思いません?」

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