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女神 1~10章(全面推敲版)  作者: のどか
第4章 前方の敵後方の敵
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前方の敵後方の敵 6

 隊長が女神隊員に大声で訴えました。

「おい、元のサイズに戻れ!」

 すると女神隊員の身体は小さくなりました。が、そのまま気を失ってしまいました。

 隊長は寒川隊員の眼を見ました。合図です。

「おい!」

「はい!」

 隊長はその女神隊員の右腋の下に手を入れ、寒川隊員は女神隊員の左腋の下に手を入れ、女神隊員の身体を引きずりました。そのままストーク1号の下へ。

 寒川隊員はレーザーガンを構え、

「くそーっ! 逃げた宇宙船か!?」

 隊長が応えました。

「いや、あのビームはストーク号のビームと同じだ!」

「え? じゃ、あれはヴィーヴル!?」

「いや、違う! あれは・・・」


 ストーク2号はまだビームを喰らったまま、それをバリアで防いでるところです。

 そのコックピット、倉見隊員が大声で、

「くそーっ、いつまで撃ち続ける気だ!?」

 橋本隊員が応えました。

「そろそろビーム砲のエネルギーがタンク切れになるはずだ! 向こうがタンク切れになると同時にバリアを切ってビーム砲を撃つんだ! お前がバリアを切れ! オレがビーム砲を撃つ!」

「了解!」

 見えない敵のビームがついに尽きました。橋本隊員が叫びます。

「よし、今だ!」

 倉見隊員がコンソールのスイッチの1つを押しました。

「バリア解除!」

 橋本隊員がコンソールに備え付けられた銃爪ひきがねを引きました。

「ビーム砲発射!」

 砲塔からビームが発射され、見えない敵へ。が、ストーク2号と同じバリアが現れ、そのビームを弾きました。それを見て橋本隊員は驚きました。

「なんだ、こいつ?・・・」

 倉見隊員はレーダースコープを見て、

「敵が逃げて行きます! 追い駆けますか!?」

 ストーク1号の陰にいる隊長が、ヘルメットに備え付けられた無線機に話しかけました。

「いや、今ここには宇宙から来た未確認飛行物体もいるはずだ! 今はそっちに注意だ!」

「了解!」

 隊長は透明な国籍不明機が逃げて行ったと思われる方向をずーっと見てました。


 テレストリアルガード基地内、地下にある医務室です。テレストリアルガードの隊員服はつなぎになってるのですが、今女神隊員が上半身だけ隊員服を脱いで背もたれのないイスに座ってます。

 その背中を女性医師が診察してます。ビーム砲を喰らった背骨とうなじに、今湿布のような貼り薬が貼られました。なお、女神隊員の特徴的な単眼ですが、今はウィッグなどはつけておらず、丸見えです。自動翻訳機のヘッドセットは装着してありました。

 女医。

「ふ、さすがテレストリアルガードの正式ユニホームね。脊髄も延髄も損傷軽微。もしふつーのつなぎだったら、たぶん即死してたわよ」

 それを傍らで見ていた上溝隊員がつぶやきました。

「よかった。軽いケガで」

 女医は歩いて去って行きました。

「それじゃ」

 上溝隊員はそれをあいさつで見送りました。

「ありがとうございます」

 女神隊員は立って隊員服の上半分を着始めました。が、背中のファスナーを上げることができません。

「あ~もう・・・」

 女神隊員は上溝隊員を見て、

「あ、すみません。ちょっと手伝ってくれませんか?」

「はい」

 上溝隊員は女神隊員の背中のファスナーの引手を右手で持ち、左手で左肩を掴み、一気にファスナーを引き上げました。これでやっと女神隊員は隊員服を着終えることができました。

 女神隊員は座ったまま振り向き、上溝隊員を見て、

「ありがとうございます!」

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