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女神 1~10章(全面推敲版)  作者: のどか
第4章 前方の敵後方の敵
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前方の敵後方の敵 4

 4人の頭上には巨大なスクリーンが設置されていて、そこにだだっ広い草原が映し出されました。草原の中には道路が見えます。畑も牧草地も見え、家や小屋が点々と建ってます。典型的な田園風景。

 同じ映像がホログラムのモニターにも映ってます。それを見てAが焦ります。

「くそーっ、山か谷はないのか?」

 ここでDが立ち上がりました。

「自分が行きます!」

「いいのか?」

「はい!」

 Aはちょっと考え、それから口を開きました。

「じゃ、頼む!」


 見えない宇宙船を追う2機のストーク号。そのストーク1号のコックピットです。寒川隊員。

「まもなく地上です!」

 隊長はレーダースコープを凝視してます。今宇宙船の影から何か別の影が飛び出ました。

「ん、何か飛び出したぞ?」

 隊長はヘルメットの無線機に話しかけました。

「橋本、今宇宙船から何か飛び出した。脱出用の船らしい。お前たちは元の宇宙船を追ってくれ。オレたちは飛び出した宇宙船を追う!」

 無線機の向こうから応答。

「了解!」

 レーダースコープを見ると、飛び出した宇宙船は地上に降りたようです。隊長はそれを確認して、

「脱出用の宇宙船が地上に着いたな」

 それを聞いて後部補助席の女神隊員は疑問を持ちました。こんなにハードに着陸する脱出用宇宙船てあるの?

 ストーク号は地上に落下した脱出用宇宙船を確認するために、低空飛行を始めました。するとレーダースコープ内の脱出用宇宙船と思われる影に動きがありました。なんとストーク号に突進してきたのです。それを見て寒川隊員が焦りました。

「な、なんだ? ものすごいスピードでこっちに突っ込んで来るぞ!?」

 実はそれは巨大化した宇宙人Dでした。宇宙人Dは個人携帯用認識ステルス機能で透明になってたのです。

 宇宙人Dは手刀を振り下ろしました。

「くらえーっ!」

 手刀がストーク号のコックピットを直撃。コックピット内に火花が散りました。隊長が慌てます。

「うわっ!・・・ な、何が起きたんだ!?」

 その瞬間女神隊員は5点式シートベルトを外しました。一方寒川隊員も焦ってました。

「だめです! ベイルアウト(座席射出⇒パラシュート脱出)できません!」

 隊長はほぞを噛むばかり。

「くそーっ・・・」

 が、ストーク号は強い衝撃とともに空中停止。隊長がさらに焦ります。

「こ、今度は何が起きたんだ?」

 隊長がフロントガラスの外を見ると、そこには巨大なヘルメットがありました。女神隊員が巨大化し、ストーク号をキャッチしてくれたのです。それを見て隊長はほっとしました。

「あ、ありがとう・・・」

 女神隊員は一抱えもあるストーク号を地面に降ろしました。次の瞬間、女神隊員は空を斬る音を聞きました。と同時に、脇腹にひどい苦痛を感じました。

「ぐっ!」

 女神隊員はその衝撃で倒れそうになりましたが、まともに倒れるとストーク号を巻き込んでしまいます。わざとジャンプして遠くに飛ばされました。

 女神隊員はスタッと立ち上がりましたが、次の瞬間、今度はのどのあたりに強い衝撃を感じました。どうやら見えない宇宙人に蹴飛ばされたようです。女神隊員の身体はまたもや吹き飛ばされました。

 地面に倒れた女神隊員は、今度はちょっとだけ顔を上げ、あたりを見回しました。何か見えない敵がいる。見えなくっても影はできるはず。が、実は認識ステルス機能は影さえも作らないのです。

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