前方の敵後方の敵 3
ストーク1号のコックピット内、寒川隊員はコンソールを凝視しました。四次元レーダーのようです。
「もうすぐ目の前を未確認飛行物体が通過します!」
隊長。
「何も見えないところを見ると、やはり認識ステルス機能を作動させてるな。
よーし、砲塔を出せ!」
寒川隊員が応えます。
「了解!」
ストーク2号の橋本隊員も応えました。
「了解!」
ストーク1号の上部から2基の砲塔が出現。ストーク2号からも2基の砲塔が現れました。
1号のコックピット、コンソールの一部が開き、そこからライフル銃のような銃爪が現れました。隊長がその銃爪に手をかけました。ピー! 自動照準装置が鳴りました。
「今だ!」
隊長が銃爪を引くと、2基の砲塔がビームを発射。それが上空に向かって放たれました。が、特に変化はなく、素通りしていきました。隊長はちょっと悔しそうです。
「ちっ! はずしたか・・・」
が、ストーク2号が放ったビームがヒットしました。空中の何もないところで火花が散ったのです。隊長は思わず感嘆の声を挙げました。
「よーし、ナイス!」
その銃爪を握っていたのは橋本隊員でした。
「ふっ、自動照準器のおかげですよ」
しかし、寒川隊員がレーダースコープを見て、否定的な発言をしました。
「隊長、目標はまだ飛行してます!」
隊長は悔しがってます。
「ちっ、致命傷じゃなかったか・・・ よーし、追いかけるぞ!」
寒川隊員と橋本隊員がそれに応えました。
「了解!」
2機のストーク号が見えない敵を追って、降下していきます。ストーク1号のコックピットの隊長がぽつり。
「くそーっ、角度がよくないなあ。この角度でビーム砲を撃ったら、地上に被害が出ちまうぞ・・・」
寒川隊員が質問するように、
「しかし、なんなんでしょうねぇ、やつら?・・・ ユミル星人は認識ステルス機能は持ってないはずだし・・・ もしや、ヴィーヴル?」
隊長が応えます。
「うちらの窮地を救ってくれた軍隊をあまり悪く言いたくはないが・・・ この技術、宇宙ではどれくらい広がってるんだ?」
と、ここでコンソールの無線が鳴りました。上溝隊員から連絡です。
「隊長、ストーク号の後ろに国籍不明機が1機います」
隊長はヘルメットに備え付けられたマイクに、
「何?」
と反応。上溝隊員の音声が続きます。
「どうやら大気圏外から未確認飛行物体を追い駆けてきたようです。敵味方識別装置は味方を示してますが、国籍は不明です」
寒川隊員が再び隊長に質問しました。
「どこの飛行物体なんでしょうねぇ?・・・」
「敵味方識別機能がついてるてことは、地球上の飛行物体だな・・・」
隊長はそれ以上は応えませんでした。
一方ここは見えない宇宙船のコックピット。円卓のような操縦席に4人が十字に座ってます。4人の前にはホログラムのモニターとディスクトップ型パソコンに似たコンソールが設置されてます。
どこから来た宇宙人なのか不明ですが、地球人に姿形が酷似してます。全身黒っぽい金属色の服を着ています。とりあえず4人をA・B・C・Dとしましょう。まずBがAに話かけました。
「ダメです。ついてきます!」
「くっそーっ・・・ やつら、この船の認識ステルス機能を見破る技術を持ってるのか?」
Cは眼の前のモニターを見て、
「まもなく地上です!」




