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女神 1~10章(全面推敲版)  作者: のどか
第3章 宇宙人受難之碑
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宇宙人受難之碑 20(終了)

 女の子は赤いフードに手を伸ばし、そのフードを取りました。なんとその女の子の頭部は、単眼のドクロでした。

「ふふふ、次ははずさないよ」

 というと、女の子の姿は微粒子のようになり、細かく散って消えてしまいました。と同時に、壁に刺さった矢も微粒子のようになり、消滅しました。隊長はその場で腰砕けになってしまいました。

「ああ・・・」


 それから1週間後、長い長いトンネルの中を1台のセダンタイプのクルマが走ってます。テレストリアルガードのカラーリングが施されてるところを見ると、テレストリアルガード所有のクルマのようです。

 今セダンタイプのクルマがやっとトンネルを抜けました。ここは山間部を貫く高速道路でした。

 その車内です。運転してるのは寒川隊員、助手席には香川隊長が座ってます。この2人はテレストリアルガードの隊員服を着てます。

 後部座席には女神隊員と先日女神隊員に痛い目に遭わされた男がいます。男の顔を見ると、けがはほぼ全快してるようです。男は物珍しそうに流れる光景を見ています。声が若干漏れてきました。

「あ、ああ~」

 女神隊員は白いワンピース、白い巨大な帽子をかぶってます。前髪のウィッグも見えます。流れる光景を楽しそうに見ている男を見て、女神隊員はちょっと笑ってるようです。

 運転してる寒川隊員は横目で隊長を見ました。

「隊長、ここんとこずーっと顔色悪いですよ。また糖尿病が悪化したんじゃないですか?」

 隊長はぽつりと応えました。

「うるせ」


 セダンが高速を降りました。そして一般国道を走り、狭い道を走り、急な坂道を登り、ある門の手前で止まりました。じょんのび家族の門です。

 後部座席のドアが開き、男がセダンを降りました。園内で遊んでいた子どもたちがそれに気づき、わっと集まってきました。

「あ、お兄ちゃんだ!」

「お兄ちゃん!」

 男はあっという間に子どもたちに取り囲まれました。が、たまたま通りかかった人が男を見て、びびりました。

「お、おい、あいつ、エイリアンじゃねーか!」

 寒川隊員はその人に、

「いや、彼は本物ですよ

 実は1ケ月前悪意のある宇宙人と入れ替わってたんですよ。我々テレストリアルガードはようやく本人を見つけ出し、解放することに成功したんですよ!」

 通行人は関心しました。

「ああ、そうだったんだ」

 それを聞いて寒川隊員と女神隊員は苦笑しました。テレストリアルガードは相変わらず口は一流のようです。

 騒ぎを聞いて女性職員が出てきました。女性は男を見て、思わず感激しました。

「ああ、帰ってきた・・・」

 男も女性に気づきました。その場で2人は抱き合いました。女神隊員は帽子を取り、その女性に深々と頭を下げました。

「すみませんでした」

 その瞬間、女性は今目の前にいる女がヘルメットレディだと気づきました。反射的に思いっきりぶん殴りたくなりました。

 でも、頭を上げた彼女の顔を見たとき、その思いはなくなりました。ウィッグの透き間からありえない場所に瞳が見えたからです。女性はこの女も宇宙人なんだと理解したようです。

 隊長はその女性に話しかけました。

「彼をテレストリアルガードの隊員に登録しました。もう警察を怖がる必要はないですよ。もちろん、この先ずーっとここにいても、何も問題ありません!」

 女性はその隊長に頭を下げました。

「あ、ありがとうございます。彼はずーっと警察を怖がってました。これで正々堂々街を歩くことができます」

 が、隊長はその言葉に難色を示しました。

「いや、外を出歩くのはちょっと・・・」

「あは、そうですか」

 女性はちょっと赤くなりました。隊長は女神隊員と寒川隊員を見ました。

「じゃ、行こっか」

「はい」

 2人は反射的に応えました。


 セダンが走り始めました。その車内です。助手席の隊長が発言しました。

「女神隊員!」

 後部座席の女神隊員がはっとしました。隊長はさらに発言を続けます。

「給料使ってる?」

「使うひまないですよ。外出できないし、文字が読めないから、ネット通販もできないし・・・」

「じゃ、あんたの給料を半年分じょんのび家族に廻しても、なんの問題もないな」

 女神隊員は反射的に微笑みました。

「はい!」

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