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女神 1~10章(全面推敲版)  作者: のどか
第3章 宇宙人受難之碑
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宇宙人受難之碑 19

 黒装束の男のフードが風圧で飛びました。その瞬間一つ眼のドクロの顔が思いっきりあらわになりました。それを見て車内にいる4人全員が恐怖に包まれました。

「バ、バケモノだーっ!」

 怪物が鎌を振り上げました。そして大きくスイング。鎌の切っ先はフロントガラスやハンドルをスルーして、運転している男を袈裟斬り。男の身体に衝撃が走ります。

「うぐっ!」

 クルマはコントロールを失い、崖の方へ。助手席の男と後部座席に座ってる2人が悲鳴をあげました。

「うぎゃーっ!」

 クルマがガードロープを突き破り、そのまま落下。途中崖から突き出てる岩にバウンドし、さらに下の川へ。そして川のほとりの大きな岩石に激突し、大爆発しました。

 1.5ボックス車が突き破ったガードロープの手前で軽自動車が急停車。運転席から往路も運転していた男が、助手席からは先ほど腰砕けになってた女の子が降りました。運転してた男は崖下を見て嘆きました。

「な、何があったんだよ?・・・」

 と、崖下から先ほどの黒装束の男が飛び上がってきました。男はフードをかぶってません。単眼ドクロの顔が丸見えです。女の子の顔は一瞬にして恐怖にひきつりました。

「な、何よ、これーっ!?」

 黒装束の怪物は思いっきり鎌を振り上げました。運転してきた男を狙ってるようです。男はそれに気づくと

「ええ!?」

 と言って、慌てて振り返りました。走って逃げる気です。

「た、助けてくれーっ!」

 が、男が走り出す前に鎌が背中に振り下ろされました。

「うぐっ!」

 男は強い衝撃を感じ、そしてゆっくり倒れました。外傷はまったくありませんが、死んでしまったようです。

 怪物は今度は女の子を見ました。女の子の顔は恐怖にひきつってます。

「あ、ああ・・・」

 女の子は逃げようとしましたが、ヘビににらまれたカエルか、足が動きません。女の子はとっさに両耳をふさぎ、小さくうずくまって、

「やめて! やめて! やめて! やめてーっ!」

 と、ただひたすら叫び続けました。

 怪物は女の子に鎌を振り下ろす体勢でしたが、その動作を止めました。怪物はちょっと笑ったようです。

 怪物は黒いフードをかぶりました。すると怪物の身体は微粒子のようになり、細かく散って消えてしまいました。


 テレストリアルガード基地サブオペレーションルーム。隊長が小石を巾着のような袋に戻しました。そしてこうつぶやきました。

「ふっ、ちょろいもんだ!」

 と、隊長の背後に赤い何かがいます。隊長ははっとして振り返りました。そこには赤いマントをかぶった7歳くらいの女の子が立ってました。頭にはマントと一体になったフードがあります。そのフードを目深に被ってるせいか、顔は見えません。隊長は焦りました。

「あ、赤い女の子?・・・」

 女の子が応えました。

「あなたは殺し過ぎました」

「な、なんでだ!? オレはまだ50人も殺してねーよ!」

 女の子は弓に矢をつがい、構えました。焦る隊長。

「ああ・・・」

 隊長は思わず叫びました。

「やめろーっ!」

 その瞬間女の子が矢を放ちました。その矢が隊長の耳をかすめ、すぐ後ろの壁に刺さりました。材質的には矢が刺さるような壁ではないのですが、なぜかぐさっと刺さったのです。さすがの隊長も、恐怖で顔がひきつってます。

「ひー・・・」

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