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女神 1~10章(全面推敲版)  作者: のどか
第3章 宇宙人受難之碑
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宇宙人受難之碑 16

 男は道端に駐めてあるクルマの後部に行きました。1.5ボックスタイプのクルマです。どうやら彼の愛車のようです。

 男はハッチバックを開けました。そこには巨大なハンマーや巨大なバールやディーゼルの小型発電機があります。それを見て一同が感嘆な声をあげました。

「おお~っ!」

 その中でも特にすごいのは、巨大なハンドブレーカー。男はそのハンドブレーカーに触れ、

「これくらいないと石碑は壊せませんよ!」

 列車組の最初に口を開いた男が、そのハンドブレーカーを撫でました。あまりの大きさに感激してるようです。

「こりゃあすごいですねぇ。あなた、解体屋?」

「いや~ 親父が解体工なんですよ。今日は借りてきました!」

「こいつぁ頼もしいですなあ! じゃ、行きますか!」

 7人が2台のクルマに分乗して出発しました。1台はこの1.5ボックスのクルマ。もう1台は白い軽自動車です。


 2台のクルマが山道を走ってます。2車線ですが、かなりきれいに整備された道です。

 ここは先頭を走る軽自動車の車内。助手席には列車組で最初に口を開いた男が、運転席には待ち受け組で最初に口を開いた男が座ってます。助手席の男が口を開きました。

「ずいぶんと立派な道ですねぇ」

 運転している男の返答です。

「これ、石碑を設置するためだけに作った道なんですよ。あんなキモいエイリアンのために税金をジャブジャブ使うなんて、絶対間違ってますよ!」

「ダメだなあ、日本政府は・・・ あんなくだらない石碑を作る金があるんなら、戦闘機やミサイルをもっともっと作ればいいのに!」

「絶対破壊しないといけないですねぇ、あの石碑は!」

「ところで今日、50人来るって話だったけど?」

「まあ、この手のオフ会の参加人数は、だいたいこんなものですよ」

 ここで後部座席に座ってた女の子が口を挟みました。

「それなんですが、噂では例の写真をネットに上げた人が、今朝死んだみたいなんです。それにびびって、たくさんの人が回避したみたいなんです」

 運転席と助手席の男2人は、それを聞いてびっくり。

「ええ~?」

 女の子はさらに話を続けます。

「なんでもその人はオカルト板に、誰か助けてください。今オレの部屋の中に誰かいるみたいなんです。死神かもしれません、て上げた直後に、階段から落ちて死んだようなんです」

 これで2人の男はさらにびびるかと思いきや、

「あは、なんだよ、それ? 今時死神ってw」

「草生えるの世界ですなぁ」

 と、高笑いを始めてしまいました。後部座席の女の子はそれを見て、元々感じていた嫌な予感が悪寒に変わったようです。


 この道路の終点はちょっと大きな駐車場でした。2台のクルマがこの駐車場に入ってきました。

 2台のクルマが停車。ライト消灯。7人が2台のクルマから降りてきました。軽自動車を運転してきた男が空を見上げました。満月に近い月が出ています。その月のせいで、街灯のない真夜中だというのに、それほど暗くありません。

「ふ、ちょうどいい明るさだ」

 それに軽自動車の助手席に乗っていた男が応えました。

「こりゃあ、懐中電灯はいりませんねぇ」

 1.5ボックス車を運転してた男が、自身のクルマのハッチバックを開けました。男はそこから巨大ハンドブレーカーを取り出し、抱え上げました。

「うぉーっ、こいつは重いぜ! よくこんな巨大なもの、軽々と持ち上げるなあ、うちの親父は、おい!」

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