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女神 1~10章(全面推敲版)  作者: のどか
第3章 宇宙人受難之碑
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宇宙人受難之碑 13

 室内にはベッドが1つあります。今そのベッドに1人の男が寝かされてます。女神隊員にズタボロにされた男です。今は縮小・等身化してます。

 男の周りにはたくさんの医療器具や医療用モニターが置いてあります。男の左眼の下に貼られたガーゼがとても痛々しく見えます。

「う、うう・・・」

 男が薄っすらと眼を開けました。すると白衣を着た男性がそこに立ってました。白衣の男性は男を見て、

「ん、意識が回復したな」

 白衣の男性は歩き始めました。

「じゃ、あとはお任せします」

 白衣の男はドアを開け、出て行きました。男はふと別の人影を感じ、今度は反対方向を見ました。その人影はフルフェイスのヘルメットをかぶった女神隊員でした。

 男は女神隊員を見て微笑みました。それを見て女神隊員は驚きました。この男は私を見たらきっとおじけづくと想像してたからです。

 女神隊員はヘルメットを脱ぎました。そして頭に小さなヘッドセット(自動翻訳機)を装着しました。なお、単眼は晒したままです。

「ごめんなさい」

 そう言うと、女神隊員は頭を大きく下げました。ずーっとずーっとずーっと頭を下げてます。男は困った顔をして頭を横に振りました。「違う違う!」と言ってるようです。けど、女神隊員は頭を上げません。


 この部屋の壁の一面全面にはガラスがはめ込んであり、ガラスの向こうには隊長と橋本隊員と海老名隊員の姿があります。隊長は海老名隊員に命令です。

「お前も行って、謝ってこい」

「ええ~ 私、あの人に脅迫されて、仕方なくやったんですよ~」

「そんなのはどうでもいい! ともかく行って謝ってこい、これは命令だ!」

「は~い」

 海老名隊員は仕方がないなあて感じで返事をすると、部屋を出て行きました。そして無菌室の中に入って行きました。

 無菌室の中、女神隊員はようやく頭を上げました。隊長はその単眼を見て、

「これじゃ、どっちが凶悪な宇宙人なのか、わからんな」

 橋本隊員の質問です。

「あの男、どうします?」

「とりあえずうちの隊員にするか。その状態でじょんのび家族に出向するという形に・・・」

「そんなことできるんですか?」

「大丈夫、テレストリアルガードはなんでもありだ」

「いやぁ、それもそうなんですが・・・ 彼、じょんのび家族に帰れるんですか? もう宇宙人てことがバレちゃってますよ」

「あは、そっか・・・ めんどくさいなあ・・・」

 なお、隊長は女神隊員に7日間の謹慎を命じました。具体的には7日間サブオペレーションルーム立ち入り禁止です。ただし、この処分には別の意味もあるようです。


 翌朝、陽光に照らされたテレストリアルガード基地。その地下にあるサブオペレーションルーム。隊長が固定電話に出てます。

「あ、ああ、あ~そうか・・・ わかったよ、ありがとう!」

 隊長は電話を切りました。寒川隊員がマグカップに入ったコーヒーを持ってきました。

「はい、コーヒーです」

 隊長はその寒川隊員を見て、

「あいつ、釈放だってよ」

「あいつって?・・・ 宇宙人の写真を流出させたやつですか?」

「ああ、例の写真は誰にでもふつーに見られる状態になってたんだそうだ。まあ、早い話、自衛隊のミスだったらしい」

「なんか納得いきませんねぇ・・・」

「まぁ、しょうがないだろ」

 そう言っておきながら、隊長の顔は妙に不自然、なぜか笑顔なのです。何か企みがあるようです。

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